2006年02月14日

アチラの見方

堀江氏の逮捕劇について、Fortuneの語るところは:

The arrest of highflying Internet Mogul Takafumi Horie has made him Exhibit A in Japan's case against American-style capitalism. But Horie's crimes were so obvious that no American could have gotten away with them for so long. The real problem? Japan's totally inadequate regulatory institutions.

なるほど。情と武士道を説く藤原正彦氏とtotaly oppositeな見解です。

人格障害というビョウキ

文藝春秋3月号に面白い記事があった。人格障害に関する臨床医のつぶやき。人格障害には、自己愛性、妄想性、境界性など、いくつかのパタンがあるが、一言で言えば、「物事の感じ方や考え方、言動のあり方に極端な偏りがあり、それを状況や環境に応じて調整しきれず・・・量が質に変わる臨界を越えた人たち」と定義できる。この数年来、私もこの手の人たちに少なからず関わられた。

その特徴は「人格障害者が拘泥するのは、自尊心と被害者意識である」。そして治療法がなく、薬も効かないし、「彼らは毎度同じパタンのトラブルを反復し、どれほど知能が高かろうとも決して学習効果を示さない。呆れるばかりの精神的視野狭窄がある。いくら問題点を指摘されようと諭されようと、聞く耳を持たず他人に責任があると逆恨みするのが彼らである」。つまり彼らは自分がいかにオカシイかが分かっていない。彼らの目には悪いのはみな他人なのだ。

そこで医者も彼らを治すことはできず、「いかに人生を逸脱させずに、無難に年をとらせていくか、を目指す」。それは「いわば刺し違いの覚悟で付き合っていくしかないのである。精神科医にとって、これほど徒労感を覚えさせられる人たちはいない。」

これを読んで思わず、ニッポンキリスト教界と同じだ、と頷いてしまった。私が言いたかったことをそのままに語ってくれている。ビョウキが当たり前で、健全な者がむしろ排除される倒錯した世界、これがニッポンキリスト教界である。最後の「刺し違い」という表現は、まさにピッタリくる。この業界とかかわるならば、少なからずこちらも傷を受けるは必定だ・・・。やれやれ。

Commented by 愛知県のさっちゃん Eメール 2006年02月15日(水)08:56

お久しぶりです。ルークさん!
人格障害というビョウキ・・のお話にはまったくうなずいてしまいました。まさに牧師も信徒も・・といった状況の中で出口がない迷路に置かれたような疲労感、徒労感を覚えます。何だろう・・このかたくなさ??まったく持って厄介な人々の集まりです。厄介な牧師が厄介な信徒にメッセージを語る。いのちが枯渇している世界。渇きが渇きを呼ぶ世界。宗教ごっこは、もううんざり。
ビョウキの人の目は輝きがない。どこか死んでいる。
思い込みの激しさ、本当に他の人の言葉は届かない。
いのちという感覚の流れとは無縁のような人々。重症だと思うのは・・わたしだけ?