2007年01月04日

本日の一冊

アップロードファイル 12KB脳は空より広いか-「私」と言う現象を考える』(草思社刊)。ノーベル賞学者ジェラルド・M・エーデルマンによる、「私」と大脳生理学の関係、クオリアのありかを追求した論考。大脳自体はニューロンのネットワークとシナプスにおける神経伝達物質による化学反応によって作動している。この大脳の中に意識が生じ、「私」が住むわけだが、その「私」の実体とは?著者は意識を「原意識」と「高次意識」に分け、その大脳生理との関係性を「神経細胞群選択説」に基づいて生成される「ダイナミックコア仮説」により説明を試みる。言われてみれば簡単なこと。私が「私」を理解できるのかと言う根本問題が解けていないわけだが、それでも中々面白い。少なくともill-posedな問題をケンケンガクガク論じる神学論争に比すると、はるかに実のある議論がなし得る。正月ボケしたオツムを活性化するのに最適。

Commented by kenji 2007年01月07日(日)09:31

この方はニッポン人のひきこもりを本に書いておられます。

http://www.shuttingoutthesun.com/review/index.html

きな臭い2007年

まだ正月モードが抜けず、自力で書く気力が出ませんので、田中宇氏の記事を紹介しておきます:

閉じられるアメリカの核の傘
半年以内に米イラン戦争が始まる?

今年は参院選も控えていますが、世界情勢もひとつの大きなコーナーを曲がりそうな予感。

Commented by Luke 2007年01月04日(木)22:19

年末年始と、ニッポンキリスト教界では牧師と主婦の飛び降り事件。社会では妹をバラバラに刻んだ兄・・・。「きな臭い」ではなく「血の臭い」。コメントもできません。