2007年01月31日

みのもんたよ、お前もか

下の方で懸念を表明しておきましたが、やっぱりね(→記事)。わがカミさんは薬剤師でして、ある大手のスーパーの薬局にて働いているのだが、みの氏の番組で何かが取り上げられるとたちまちそれが品切れとなるのだそうだ。だから、「もしかして番組と業者が組んでいるのでは?」と推測しているほど。かなり昔紅茶キノコとか流行ったが、人はいつも騙されたいもの。騙されることって結構人生の喜びなんですよ。恋愛、ダイエット法、株の必勝法、人生の成功術・・・。まあ、パワー・フォー・リビングもこのノリですね。目覚めさせないであげるのも愛かも?

今日の一冊

アップロードファイル 7KBインテリジェンス・武器なき戦争』。元NHKワシントン支局長手嶋龍一氏今回も二審で有罪となった外務省佐藤優氏(起訴休職中)の対談。これは面白い。以前に江畑氏の『情報と国家』を買う時、どっちにしようか迷ったのだ。江畑氏のがややテクニカルな内容に対して、手嶋&佐藤氏のはきわめて人間臭く、「外務省のラスプーチン」と呼ばれた佐藤氏の件の裏話も含めて情報戦の体温と体臭を感じる内容。あのゾルゲなども分析しているが、情報を得て、分析し意味づけし、それをインテリジェンスとするまでには相当に汗の臭いが入り込むのだ。公開されて情報で90%の真実を得ることができるとするのは江畑氏と同じだが、最後は人間と人間の関わりの中で生きた情報は得られる。手嶋氏には『ウルトタラダラー』、佐藤氏には『自壊する帝国』などの著書があるが、これらも涎が出てきた。ちなみに佐藤氏は同志社大学神学部卒業とか。鈴木宗男氏と共に外務省に刺されたわけだ。裏を読む必要があることはどの業界でも同じらしい。

パワー・フォー・リビングに想う

このCMはかなりあちこちで議論を醸しているようだ。かつてオウム真理教がらみで活躍したドクター苫米地氏も「狂っている」と言っている。彼もオウム・シスターズの長女と結婚して物議を醸したのだが、本件では私も同意である。

私的にもこういった金にモノを言わす伝道は生理的拒否反応を覚えると書いた。このところCTがらみでリバイバル新聞の谷口氏と意見交換をする中で、この話題も出てきたのだが、彼の表現が面白かった:いわく「日本人を理解しないアメリカ的なB29の絨毯爆撃のような感じである。日本人は大間のマグロのように一本釣りの美学を持つ国民である」と。「マグロの一本釣りの美学」にネタになるぞと私も感じ入った次第。彼はこういった手法自体を否定はしないが、一対一の伝道ができていない現状に危惧を感じているようだ。

日本人の感性を一切理解しないいかにもアメリカ式伝道。本の内容自体はごく一般の福音トラクトではあるが、またこれで無神経な「アメリカ式」にかきまわされると思う。昨年のベニー・ヒンが『君が代』を歌わせた一件も、同氏は「精神的レイプ」と表現されるが、まさにそのとおり。歌わされた女性歌手のことがやや心配である。

ニッポンは対米関係において、開国で<政治的去勢>、敗戦で<軍事的去勢>、バブル崩壊で<経済的去勢>を受け、そして本件などで<霊的去勢>を受けつつあるのだ。子供が少なくなるのは物理的だけでなく、霊的にも言える。霊的特殊合計出生数は果たしてどのくらいだろう。下手をすると「牧師は信徒を生む機械」説も出るかも・・・。

このような中で神のご計画におけるニッポンの使命とかを追求し出して、例の日ユ同祖論などが魅力的に見えてくるわけ。肉のものと霊のものを混ぜ合わせる危険性は以前にも増して高まっている。ここにパワー志向、メガチャーチ志向、そして「キングダム・ロスト」の世界への憧憬が生まれるのだ。しかし私的にはニッポンキリスト教は一度完全なる死を経る必要があろうと感じている。業界で商売している人々にはあまり歓迎されない真理ではあるが。

Commented by Luke 2007年02月01日(木)12:20

クリスチャン側がどう言っても、これが世間の反応でしょう:
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/
power_for_living/story/01gendainet05017494
>謎だらけだけに、何となく気味が悪い。

http://green.ap.teacup.com/keysakura/622.html
>パワーオブリビングがかなんだかのCMが激しく不快。

Commented by ? 2007年02月02日(金)15:08

パワーフォーリビング。。なんだかすっきりしないものが。。どうしてなのかな?福音が伝わっていくのだから。。いいと思わないと。素直にうけとれないわたしは・・どうしてなのだろう。教会の方々は知ってる方も本に載ってるので喜んでいるのに。この変な気持ちどうしたらいいか教えてください。

似たような話が・・・

クリスチャン・トゥデイ側はついにそのトップであるダビデ張氏が御出座と相成る模様です(笑)。山谷氏に対して張氏との会談を求めているのですね。詳細は少佐のBlogをご覧下さい。まあ、裏ではイロイロあるのですがここでは書けません。

しかし懲りないと言うか、墓穴を深くしているというか・・・。山谷さんを訴えると息巻いたものの、落としどころを失っているわけで・・・。

で、有田芳生氏が山崎氏の訪朝は統一協会ルートであるとBlogに書かれたことは前にご紹介した。これに対して山崎氏から告訴するとの通告が同氏になされているようです。有田氏は嘘つきであると。

何だか似てる話が彼方此方で・・・。

Commented by ICHIRO 2007年01月31日(水)15:33

これも『不都合な真実』なんでしょうか。