2005年12月17日

ピグマリオン症候群

って何?と質問をいただきました。ちょっとややこしいことを述べますが、私たちが何かのリアリティ(物理的・精神的・霊的)を認識するとは、それを適切な感覚器を通して内側に取り込み、それを言語化することなのです。言語は世界の映像です。ところがその映像をリアリティを差し置いて大事にすることがあるのですね。

ある所にピグマリオンという彫刻家がいまして、美女の像を造ったのですが、本人を差し置いて自分の作品の像に恋してしまったわけ。これが「ピグマリオン症候群」です。一種の倒錯的状態ですね。

私たちは人と関係するときに、その本人とつねに関係を持つわけで、その経験を通してその人のプロファイルを構成していきます。この人は明るいとか暗いとか、活発だとか内向的だとか。このような何かを記述する言語を「メタ言語」と言います。

カルバンにせよ、ウエスレーにせよ、彼ら自身の神との関係からそのプロファイルを作り上げたわけですが、そのプロファイル書を読んで、本人を分かったつもりになるとしたら、これはおかしいわけです。あるいは本人を差し置いて、互いの報告書を批判し合うと。神学者はメタ言語内でこのような議論をしているわけです。

私たちにはすでに聖書と言う主イエスの第1次のユニークなプロファイル報告書があります。ここにとどまればよいのです。さもないとカルバン神学の講解、さらにまたその講解・・・と言う無限後退性のジレンマに落ちます。ウエスレーについてBBSでどなたがお書きになりましたね。誰々によるウエスレー神学の解釈とか。ナンセンス!

へブル8:11にこうあります:

また彼らが、おのおのその町の者に、また、おのおのその兄弟に教えて、『主を知れ。』と言うことは決してない。小さい者から大きい者に至るまで、彼らはみな、わたしを知るようになるからである。

主は、「マイ・ジーザス」であり、「マイ・ゴッド」。そしてスウィートな方です。無意味な疲れる論争は専門の神学者に任せて、私たち普通のおじさん・おばさんは主ご自身をエンジョイしましょう。

Commented by ブヒ Eメール 2005年12月19日(月)07:02

神学とは関係ないコメントですみません・・・(^^ゞ
お薬にも「ピグマリオン効果」・・・と云う表現があったような気がします。
確か『信じていることが現実になる』・・・と云ったような意味ではなかったかと思うのですが・・・。
これも、ここから来てるんですか・・・?

Commented by Luke 2005年12月19日(月)11:02

ええと、薬の場合は「プラゼボ効果」と言いますが。特効薬といって砂糖を飲ませるだけでも効果がでる場合があるのですね。薬の「ピグマリオン効果」ってあるのかなあ〜?

Commented by ブヒ Eメール 2005年12月19日(月)16:47

あ〜〜・・・そうでした、そうでした!!
プラセボ効果でした〜〜(^^ゞ!
■ピグマリオン効果■ホーソン効果■プラセボ効果
・・・この3つの「効果」が頭の中でしっかりミックスされてるようでコワイデス。。。汗

ありがとうございました^^!!

Commented by Luke 2005年12月19日(月)19:36

何だか教育学の方で「ピグマリオン効果」ってあるそうですね。生徒を優秀と思って教えると本当に成績が良くなるとか・・・。ホンマかいな?

まあ、人の心はイロイロと騙されているわけで、自分は騙されていないと確信している人が、実は最も騙されているわけですね。何事によらず、疑問を感じる人は幸いです。

Dr.Lukeの一言映画評-キング・コング

昼はチネチッタでシャブシャブの食べ放題。1,980円で90分イヤと言うほど食べられる。ホットの芋焼酎がこの時期イケル。

野外でネギッコとか言う十代の4人の萌え系少女のコンサートがあったが、見てる人が独特の雰囲気を醸したオジサンばかりで、しかもあんな狭いところなのに望遠つきカメラで狙っていた。ロリ系は正直ちょっとキモイ。

映画はけっこう楽しめました。設定はオリジナルと同じで、第一次大戦前後くらいの時代背景。秘境の島に巨大生物が生息しており、そこからコングをニューヨークへ。美女に恋したコングが、彼女を追って大暴れし、エンパイア・ステート・ビルの天辺で飛行機からの機銃照射を受けて哀れな最期を遂げるおなじみのストーリー。

映像はCGを駆使し、ジュラシック・パークのノリでかなり楽しめる。特に巨大昆虫に人間が食べられたりするシーンはコワイ。またエンパイア・ステート・ビルの天辺のシーンでは高所恐怖症の私はつい足がムズムズ。それにしてもこの美女がコングを思いやって、ハイヒール(!)でビルのはしごを上るのはちょっと無理でないかな、と要らぬツッコミを。

年末から年始にかけて、けっこう楽しめそうな作品が続く。いやあ〜、映画って本当にいいものですね。

土曜日の楽しみ

私の休みは実質土曜日だけ。実に待ち遠しい。土曜の朝の楽しみは『ぶらり途中下車の旅』。もう10年近くになるのでは。この番組で紹介される苔のむしたような石垣や、下町の雑然とした町工場の群れ、裏町のさびれた小道や、町のおっちゃん・おばちゃんの生活、手作りの作品の店、ちょっとした粋な小料理屋など、ああ、人が生きている、と言う安堵感を覚えるのですね。

こんな商売していてやっていけるかなとかも思うときもあるのですが、今日のアメリカ式の大量生産・大量消費のメガストアなどにはない、人の営みと温もりが感じられる。LAなどは方眼目盛りのような計画街路で、規格品的な家並みが続き、整然としていてもある種の渇きを覚えてしまう。

日本の町並みは雑然とするようであるが、あの角を曲がると何が現れるか、といったワクワクする作りなのですね。それはまさにカオスであり、複雑系なんですね。日本人でよかったと実感できる番組です。

さて、これからプールとサウナ。午後は『キングコング』を観てまいります。