2006年11月10日

ハイル・ウイットネス・リー@

下でリンクしたサイトによると、ローカルチャーチは変わっていないなと感じる次第。最近でもタイタス・チュー兄弟と彼につく人々が"反逆"の働きを始めたとして、全世界のローカルチャーチから"quarantine(検疫)"されたようだ。私も彼を知っているが、かつては台北の長老であり、ウイットネス・リーの忠実な僕だった。

リーの弟子たちの主張は下の資料をご覧いただけると分かるが、「ひとりの使徒・ひとつの務め(ミニストリー)・ひとつの教え・ひとつの心・ひとつの実行」を何よりも重んじる。この「ひとつ」とは何を意味するかは容易にお分かりいただけることでしょう。かくしてこの「ひとつ」を壊す者は反逆者とされ、"検疫"されるわけ。まあ、彼らが自分で"Lord's recovery has not changed since the passing of Brother Lee."と言っているとおり、相変わらずですね(笑)。

ただこのような流れ、ローカルチャーチだけに留まっていないようだから不気味なのだ。ピーター・ワーグナーとかシンディ・ジェイコブズらの「現代の使徒預言者による宗教改革」などにはまさに同じ臭いを感知する。

【資料】1987年6月“台北における長老の訓練”からの引用:

リー兄弟は1984年10月にニューウエイを取るために戻ってきた;どの時代にもただ一つの動きがある・・・どの時代においても神は一つの動きを持っている。神は生きている、だから彼は動きを持つ。神は人間をご自身の動きの手段として必要とされる。神の動きは一つである。だからただ一人の人がいる。− アンドリュー・ユー

今日主の回復において私たちが真に一つ心を望むならば、私たちは同じラッパを吹かなくてはならない。そこで、神の新契約と主の回復においては、私たちはこのミニストリーに私たちの教えを制限しなくてはならない。あなたの発言は小さくはない。もしそれが異なっているならば、それは損傷を引き起こす。異なった発言は異なった動きに導く。−アンドリュー・ユー

台湾においては私たちはどのような異なった発言も許さない。ある者はリー兄弟は法王であると言う。しかしどのメッセージにおいてもリー兄弟は神の新契約の経倫の要点をついている。だからわれわれは彼に従うのだ。この訓練において私たちが実行したい第一の点は、絶対的に意見を言わないことである。椅子を動かす際にもそう言われた通りにせよ。今日あまりにも多くの意見がある。今日の主の回復においては、同じ事を語り、彼と同じラッパを吹くのである。この長老の訓練では、私たちはこの霊に入り込む。彼が語る事を我々も語れ。− アンドリュー・ユー
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Commented by イザヤ・ベン・ハー 2006年11月11日(土)16:51

このリンク先の<Quarantine Letter>にある"blending co-workers in the Lord's recovery"とはどのような意味なのでしょうか、つまり"blending"とは?ウィットネス・リーが良く使う"mingling"とはまた違うわけですか?

Commented by Luke 2006年11月11日(土)20:17

私は「ブレンディング」は聞いたことがありません。最近のあそこの流行でしょう。次から次へと新しいターミノロジーを発明して、「新しい光」とか「最新の主の働き」とか言うのが好きですからね。

藤田社長のメッセージから想う

耐震偽装問題で別件逮捕、有罪判決を受けたイーホームズ社長藤田東吾氏が真実を語っています。問題の本質は姉歯氏の個人犯罪とされ風化されつつありますが、本質は公務員の問題隠蔽体質にあると。現在の日本社会は公務員体制維持がすべてに勝る大義妙文となっています。その中で、藤田氏は本件を最初に告発した方ですが、別件逮捕・有罪判決と自ら傷を受けつつも、真実を語り続けております。11月9日のきっこ氏のBlog"The Truth shall make You Free."とあり、思わず反応してしまいました。

アップロードファイル 11KB天皇をトップにいただくキリスト教国家ニッポンの誕生を私が恐れる理由は、まさにここにあります。「神のため」がすべてにまさる大義妙文とされ、おそらくキリスト教的デコレーションで飾られた共産社会主義国家となることでしょう。事実、山谷氏が指摘されたとおり、有神論的再建主義による国家モデルと無視論的リバータリアニズムの国家モデルは同一のものとなるのですから。キリスト教徒公務員がどのようなことをなすかは明々白々です。それは恐ろしい社会となることでしょう。写真はそのようなすべてが使徒の権威の下に置かれる教会支配による社会を描いた『キングダムロスト』。ココに描かれている「理想教会社会」は私の懸念する教界のあり方そのものです。

ポイントは、私たちは救いの過程にあることです。は再生され、の再構成を受けつつありますが(あえて「聖化」とは言いません)、このは依然として古きもの。よって今の時代では100%の救いの達成はあり得ないのです!このゆえに再建主義に対しても本質的な恐れを感じています。まことに主が物理的にも王となられる国家を建てられる時代は、私たちの体が贖われた後の次の時代を待つ必要があります。

被造物も、いつか滅びへの隷属から解放されて、神の子供たちの栄光に輝く自由にあずかれるからです。・・・被造物だけではなく、御霊の初穂をいただいているわたしたちも、神の子とされること、つまり体の贖われることを、心の中でうめきながら待ち望んでいます。

なお、『キングダムロスト』的働きをしているピーター・ワーグナーシンディ・ジェイコブズなどによる"Kingdom Now"(王国を今)運動がすでにありますが、私どもとは一切関係ありません。一度ある聖霊派神学校で講義をしたら、名前から判断したらしく、アメリカ人牧師に勝手にそう理解されたことがありますので、念のため。とにかく君子危うきに近寄らずが一番です。