2007年04月11日

神がかりブッシュ

『文藝春秋』今月号のウッドワードのレポによると、イラク戦について、ブッシュは秘密主義を通しつつ、「父」に相談して決めたそうだ。何を隠そう彼の言う「父」とは、パパブッシュではなく、天の父のこと。完全に神がかりです。真の天の父がイラク戦を進めますか?

かくしてここに教会と国家がひとつになることの恐ろしさの証明があるわけ。『キングダム・ロスト』の世界そのもの。キリスト教徒天皇をいただくキリスト教国家ニッポンなどができたら、私は真っ先にどこかに逃げますね。聖霊派(ばかりではないですが)あたりの牧師らが「神の名」によって、政治権力を持ち、経済を運営する社会などはそれは不気味そのものです。それは2ちゃんねる的倒錯の拡大であり、倒錯が一般化すれば、それが"正常"になるのです。まことに恐ろしい世界です。

Commented by イザヤ・ベン・ハー URL2007年04月12日(木)11:00

あのパワー・フォー・リビングが日本から撤退したようです。PFLについてのBlogに次のようにありました。

<引用はじめ>
一言で言うと、福音派キリスト教の教義を政治に反映させ、信者を増やす為の活動の一環。
第三世紀という出版社が母体らしい。
ビジョンは、キリスト教共和国の設立との事。
アリゾナ国会議員ジョン・コンランとキャンパス十字軍のビル・ブライトが主導して設立。
営利団体としてアムウェイ(リチャード・デボス)とNational Liberty Insurance Corporation(アート・デモス)、
Ocean Spray Cranberries(ジョン・タルコット)等を設立し、 その利益を免税のキリスト教自由財団に寄付し、そこから活動資金を得ているらしい。
また、キリスト教自由財団は様々な団体に寄付し、リチャード・デボスが共和党国家委員会の金融議長になる。
オーランド・マジックNBAのバスケットボールチームの所有者の共同創立にもなる。
アート・デモスは National Organization on Disabilityの議長になり、Butterworth Health Corporationの委員でもある。
自作自演で宗教団体や販売団体から様々な賞を得る。
国連やナサにも入り込む。
その後アムウェイが訴えられる。。。。
etc.
<引用おわり>

「キリスト教共和国」というのが、ルークさんの恐れるところでしょうか?それと自作自演で賞を取ると言うのもやや?ですが。

Commented by kenji 2007年04月12日(木)13:02

昨日チアにぽんからパワー・フォー・リビングが送られてきました。全く無駄なことだと思います。

Commented by Luke 2007年04月12日(木)23:05

PFLはリバ新の谷口さんが言ったとおり、B29の絨毯爆撃をして消えたようですね。後始末はどうするのか。しかもこんなものが「リバイバルの先駆けだ」とか騒いでいるおめでたい人々がいるそうです。あの駄作『親分はイエス様』で懲りたはずなのですが。今やミッション・バラバは文字通りバラバラです。いつまでニッポンキリスト教はこういった幻想を追い続けるのか。もっと地面に足をつけろよ、と言いたくもなるのですが・・・。参照:閉鎖社会の共同幻想(→http://www.kingdomfellowship.com/Column/flowing31.html

久々の原宿散策

昨日は午後、御茶ノ水で会議をした後、前に紹介した20年以上の付き合いのある平尾始氏の個展を見て来ました。場所は原宿。しばらくぶりでしたが、表参道から山手通りに曲がり、ちょっと小道に入るとそこは普通の民家の立ち並ぶところ。その一角にある下はカウンターバーで、その3階にありました。

アップロードファイル 28KBややあやし気な雰囲気の中で、彼の専門(ホワイトヘッドのプロセス論)である形而上学的哲学を形にした作品でありまして、8時からは彼の講演会。内容は複雑系とカオスに基づいた宇宙論。この複雑系をコンピューターグラフィクスで表現するわけ。彼の美大や早稲田の学生さんたちや女性デザイナーなどが参加。軽く飲みながら和気藹々と話が弾み、ついに帰宅がこの時間。しかし実に刺激的で楽しかったですね。

デザイナーの方は聖書に関心があるとのことで、みことばを語ることもできまして、結構波長が合いました。彼女によると作品を作るときも、作為的なモノはダメで、自分の内側から内発的に湧き出る時、満足な作品になると言っていましたが、これは実に面白い。で、ギリシャ哲学のゴスロリ系の女性と脳と精神の関わりや、トランスに入る方法とか、向精神薬の話にも及び、ややアブナイ雰囲気も・・・。

しかし楽しいひと時でした。次回は私のレクチャーもとの提案もありましたが、大学の講義とはやや違った趣向で、結構楽しいものができそうです。