2007年04月21日

Dr.Lukeの一言映画評

アップロードファイル 2KB午前はいつもどおりプールとサウナ。午後は映画。『クイーン』−1977年8月31日、パリでダイアナが事故死する。その悲劇的死により世界中が一種のヒステリー状態に陥るが、その死に際して、たった独り涙を見せなかった女性がいた。エリザベス女王。父親の不慮の死により50年間女王を演じてきた女王とダイアナの価値観の相違は明らか。かくして女王から見ればダイアナは自由奔放過ぎたのだ。その確執が宮殿の陰謀説なども生むが、確かにその説を生み出すだけの因縁はあった。

女王はバッキンガム宮殿を離れ、バルモラル城に篭り、世間に対して一切のアクションを起さない。このことがますます世論をして女王批判をかきたて、1/4の国民が王室廃止を訴える。しかし新任の若いブレアが女王を説得し、ついに女王は国民の前に姿を見せ、追悼の辞を述べる。この1週間の女王の微妙な心理を描写する。

バルモラル城に篭りつつ、女王は自らドライブに出て、車が故障する。自らドライブして警護なしに出かけるのもビックリだが、彼女がやたらと車に詳しいことも意外。戦争中は車の修理をしていたらしい!?そこで何ゆえかの涙を流すが、ふと見ると品格のある雄鹿の姿が。女王はそれに感動し、ハンターから逃がす。が、数日後その雄鹿は殺される。わざわざその死骸の納められている場に自ら運転して出向く女王。その死骸を見て、深く憐れむ。

多分、この悠然たる雄鹿に自らを投影していたのであろう。女王は自らを退けて、まず国民のために奉仕することをすべてとしてきた女王。しかしダイアナに裏切られ、また国民に裏切られようとしている。ダイアナの死に対して冷静であるのに、雄鹿の死を痛む女王の心がやや怖いが、彼女の生き方がその倒錯を生んだのだろう。が、ついにブレアの進言に従い、国民とかろうじて和解を果たす。

ヘレン・ミレンが人間女王の孤独を実に見事に演じている。役者がそれぞれ実在の人物を彷彿とするのが、何かモノマネ合戦を見ているような可笑しさを覚え、これで救われる。また当初は微妙な緊張関係にあったブレアが、最後には50年間女王を演じてきた彼女を擁護し、結局は女王の威厳を守っている作品だった。日本の皇室では、例えば日本のダイアナ的存在である雅子様と皇后の確執や、彼女の孤独と葛藤など、こうは描けないであろう。ややシニカルが好きな人にはお薦め。

Commented by Luke 2007年04月21日(土)21:48

ちょっとヘレン・ミレンを調べてみました(→http://www.helenmirren.com/universe.html)。このおばちゃん、実に艶があって、セクシーですね。ファンになりそう。これが本当の役者なんでしょう。日本にはいません。

女王の役では、本人のことばを分析し、そこから心理を読み取って役に入っていったようです。プロファイリングができないと本当の役者はできないのです。田村正和と木村拓哉、ヘレンから勉強しなさい。

山谷さん支援の声明

山谷少佐はクリスチャン・トゥデイ紙高柳泉氏による民事調停という、水面下でコソコソと問題を処理する魂胆に対して、毅然と拒否する心を固めつつあるようだ(→こちら)。その場合、CTは訴訟提起するだろうから、裁判となるが、弁護士費用が必要となる。しかし彼は年収300万未満世帯とのことで、それは困難。そこで本人訴訟(弁護士をつけないこと)も検討中とのこと。

私どもとしては、CT高柳氏の一連のやり方に対して、主イエスの名によってその卑劣さを断罪する。もし彼(高柳氏)が本当に裁判に打って出るだけの気概があるのであれば、私どもは少佐に対する支援を喜んで申し出たいと思う。「支援する会」を立ち上げることもできるだろう。ここをお読みの皆さまもCT高柳社長のこれまでの振る舞いにより、クリスチャン・トゥデイの本質が十分にご理解いただけていると思います。

Commented by ゆっきー 2007年04月21日(土)13:32

私も支援します。
経済的な、何より祈りによる支援をする用意があります。
何らかの会が発足するなら、ぜひ参加させてください。
また、いろんな方に支援の輪が広がるといいですね!

それと同時に、支援するグループとは別に、客観的に両者の見解を分析し、評価する人たちが出てくるといいですね。
本来なら、メディアがそのような役割を担っていただきたいのですけどね。

Commented by Luke 2007年04月21日(土)21:01

>本来なら、メディアがそのような役割を担っていただきたいのですけどね。

おっしゃるとおりです。城壁の上でウォッチマンの役割を果たせるかどうか・・・。アメリカ辺りの流行の追っかけをしているようでは。

Commented by jesusistruechrist 2007年04月21日(土)22:09

私も少佐を支持・支援します。

ゆっきーさま
>本来なら、メディアがそのような役割を担っていただきたいのですけどね。

似非メディアのCT以外に期待したいですね。

支援の会も参加します。

Commented by 山谷 Eメール URL2007年04月21日(土)23:30

みなさまからの心強い支援のお申し出、まったく痛み入ります。

いずれ裁判が行われることが確実になる段階に到達しましたら、ぜひどなたか適当な方に世話人となって頂き、簡単な規約を作り、任意団体として「山谷対CT裁判支援基金」を作っていただき、裁判費用はそこから直接弁護士に拠出する体制を作って頂ければ、小生としましては税務上大変助かります。

みなさまのお祈りとお知恵を是非とも必要としております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

山谷謹白