2004年01月17日

ヤクザが来たりてイラク国民を解放した!?

イラク戦についてはクリスチャンの間でもケンケンガクガク。最近ケン・ジョセフとかいう御仁がよくTVでも出ており、アメリカは確かに国連決議によらず、独走したが、イラク国民が爆撃によってフセインの圧制から解放されることを喜んでいるので、以前はイラク戦反対であったが、自分は間違っていたとか語っているようです。

ある人に言わせると、フセインの横暴を警察(国連)に訴えたが取り合ってくれずにいたところ、ヤクザ(アメリカ)が介入してくれて、フセインの圧制から解き放ったようなものであるとのこと。やれやれ。

この人たちのこのような「信仰」は正直言ってコワイ。彼らは「御心が天になるとおり地にもなりますように」という主の祈りをどのように祈るのであろう。神の統治は愛であり、同時に義である。ヤクザによって解放されたイラク国民はこれから真の苦しみを経ることであろう。

面白いのはディスペンセイション主義のプレミレ的終末論(レフトビハインド系)を取る人は聖書の預言どおり世界は混沌の度合いを増しており、携挙と再臨が近い兆候だからむしろこのような事態は歓迎されるし、ポストミレの再建主義者によれば神の統治権を犯すものであり、よって断固糾弾すべしとなる。同じ聖書に立って正反対の評価が出ることはきわめて興味深い。

私はと言えば、プレミレであるが、前艱難期携挙は取っていないし、再建主義ではないが神の統治権をアメリカは犯していると前から言ってきた。アメリカは神に委ねられた権威の一線を越えている。よって神の裁きはあるだろう。神は人類の罪を結果として用いることはあっても、ブッシュはイスラエルの利益のため、また預言成就のために神が格別に建てたすばらしい神の器であるなどは、ほとんどカルト思考パタンである。

イラク戦が開始の際にも書いたが、主は何と言っているか、

 剣を取るものは剣によって滅びる

ブッシュよ、神の公義による裁きは貴殿の上にある。ネオコンに支配されたアメリカの命運は明らかである。

参考:イラク戦開戦に当たって→http://www.kingdomfellowship.com/Ministry/Articles/Iraq_War.html
神の御計画と陰謀論→http://www.kingdomfellowship.com/Column/flowing32.html