2004年05月20日

北朝鮮との交渉―敵の策は?

いよいよ小泉氏の訪朝が間近に迫った。多分山崎さんたちの"下ごしらえ"でそれなりの成果はあるだろう、が、今回の問題は拉致被害者会の中が必ずしも一枚岩ではないこと。特に今回の成果で帰る人々の家族と、いぜんとして行方も分からない人の家族との間で葛藤を抱えている。金さんはここを巧みに突いてくる可能性がある。

実はこういった活動の場合の弱点がこの内部からの軋みである。前に書いた私たちの裁判闘争は8年に及んだが、勝利し得た鍵は、それぞれの利害関係は異なり、必ずしもベクトルが同じ向きではなかったが、最後まで一枚岩であれたため。これは実に見事であった。

ひるがえってニッポンキリスト教はどうであろう。主は「あなたがたがひとつであるように。それによって世が御父と御子を知るためである」と祈ってくださった(ヨハネ17章)。リバイバルの鍵は実は金歯金粉でもなく、悪霊追い出しでもなく、大リバイバルの"大預言"でもなく、"油注がれた器"の活躍にもよらない。クリスチャンがひとつであることによる。

敵の策略はお分かりであろう、金さんと同じ手を使っているのである。目先のものを追っかけることにより、内部からこのひとつを壊し、ここから私たちを逸脱させることである。

「私たちは敵の策略に対して無知であってはならない」

とあるとおりである。