2007年1月

みのもんたよ、お前もか

下の方で懸念を表明しておきましたが、やっぱりね(→記事)。わがカミさんは薬剤師でして、ある大手のスーパーの薬局にて働いているのだが、みの氏の番組で何かが取り上げられるとたちまちそれが品切れとなるのだそうだ。だから、「もしかして番組と業者が組んでいるのでは?」と推測しているほど。かなり昔紅茶キノコとか流行ったが、人はいつも騙されたいもの。騙されることって結構人生の喜びなんですよ。恋愛、ダイエット法、株の必勝法、人生の成功術・・・。まあ、パワー・フォー・リビングもこのノリですね。目覚めさせないであげるのも愛かも?

今日の一冊

アップロードファイル 7KBインテリジェンス・武器なき戦争』。元NHKワシントン支局長手嶋龍一氏今回も二審で有罪となった外務省佐藤優氏(起訴休職中)の対談。これは面白い。以前に江畑氏の『情報と国家』を買う時、どっちにしようか迷ったのだ。江畑氏のがややテクニカルな内容に対して、手嶋&佐藤氏のはきわめて人間臭く、「外務省のラスプーチン」と呼ばれた佐藤氏の件の裏話も含めて情報戦の体温と体臭を感じる内容。あのゾルゲなども分析しているが、情報を得て、分析し意味づけし、それをインテリジェンスとするまでには相当に汗の臭いが入り込むのだ。公開されて情報で90%の真実を得ることができるとするのは江畑氏と同じだが、最後は人間と人間の関わりの中で生きた情報は得られる。手嶋氏には『ウルトタラダラー』、佐藤氏には『自壊する帝国』などの著書があるが、これらも涎が出てきた。ちなみに佐藤氏は同志社大学神学部卒業とか。鈴木宗男氏と共に外務省に刺されたわけだ。裏を読む必要があることはどの業界でも同じらしい。

パワー・フォー・リビングに想う

このCMはかなりあちこちで議論を醸しているようだ。かつてオウム真理教がらみで活躍したドクター苫米地氏も「狂っている」と言っている。彼もオウム・シスターズの長女と結婚して物議を醸したのだが、本件では私も同意である。

私的にもこういった金にモノを言わす伝道は生理的拒否反応を覚えると書いた。このところCTがらみでリバイバル新聞の谷口氏と意見交換をする中で、この話題も出てきたのだが、彼の表現が面白かった:いわく「日本人を理解しないアメリカ的なB29の絨毯爆撃のような感じである。日本人は大間のマグロのように一本釣りの美学を持つ国民である」と。「マグロの一本釣りの美学」にネタになるぞと私も感じ入った次第。彼はこういった手法自体を否定はしないが、一対一の伝道ができていない現状に危惧を感じているようだ。

日本人の感性を一切理解しないいかにもアメリカ式伝道。本の内容自体はごく一般の福音トラクトではあるが、またこれで無神経な「アメリカ式」にかきまわされると思う。昨年のベニー・ヒンが『君が代』を歌わせた一件も、同氏は「精神的レイプ」と表現されるが、まさにそのとおり。歌わされた女性歌手のことがやや心配である。

ニッポンは対米関係において、開国で<政治的去勢>、敗戦で<軍事的去勢>、バブル崩壊で<経済的去勢>を受け、そして本件などで<霊的去勢>を受けつつあるのだ。子供が少なくなるのは物理的だけでなく、霊的にも言える。霊的特殊合計出生数は果たしてどのくらいだろう。下手をすると「牧師は信徒を生む機械」説も出るかも・・・。

このような中で神のご計画におけるニッポンの使命とかを追求し出して、例の日ユ同祖論などが魅力的に見えてくるわけ。肉のものと霊のものを混ぜ合わせる危険性は以前にも増して高まっている。ここにパワー志向、メガチャーチ志向、そして「キングダム・ロスト」の世界への憧憬が生まれるのだ。しかし私的にはニッポンキリスト教は一度完全なる死を経る必要があろうと感じている。業界で商売している人々にはあまり歓迎されない真理ではあるが。

Commented by Luke 2007年02月01日(木)12:20

クリスチャン側がどう言っても、これが世間の反応でしょう:
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/
power_for_living/story/01gendainet05017494
>謎だらけだけに、何となく気味が悪い。

http://green.ap.teacup.com/keysakura/622.html
>パワーオブリビングがかなんだかのCMが激しく不快。

Commented by ? 2007年02月02日(金)15:08

パワーフォーリビング。。なんだかすっきりしないものが。。どうしてなのかな?福音が伝わっていくのだから。。いいと思わないと。素直にうけとれないわたしは・・どうしてなのだろう。教会の方々は知ってる方も本に載ってるので喜んでいるのに。この変な気持ちどうしたらいいか教えてください。

似たような話が・・・

クリスチャン・トゥデイ側はついにそのトップであるダビデ張氏が御出座と相成る模様です(笑)。山谷氏に対して張氏との会談を求めているのですね。詳細は少佐のBlogをご覧下さい。まあ、裏ではイロイロあるのですがここでは書けません。

しかし懲りないと言うか、墓穴を深くしているというか・・・。山谷さんを訴えると息巻いたものの、落としどころを失っているわけで・・・。

で、有田芳生氏が山崎氏の訪朝は統一協会ルートであるとBlogに書かれたことは前にご紹介した。これに対して山崎氏から告訴するとの通告が同氏になされているようです。有田氏は嘘つきであると。

何だか似てる話が彼方此方で・・・。

Commented by ICHIRO 2007年01月31日(水)15:33

これも『不都合な真実』なんでしょうか。

Dr.Lukeの一言映画評

アップロードファイル 15KBアル・ゴア氏の『不都合な真実』。CO2の蓄積による地球温暖化は予想以上に深刻であることが分かる。最近の異常気象もあの映画『ザ・デイ・アフター・トモロウ』にそっくりの様相を呈してきている。ゴア氏は単に政治家としてこのような活動をしているのかと思いきや、大学時代からのある意味で彼の専門なのですね。

共和党とブッシュを皮肉って笑いを取っているが、マジでこの面でもブッシュはヤバイ。京都議定書を批准しないのはアメリカとオーストラリア。そのアメリカは世界のCO2産出量の30%以上を占めている。ここでも独善。実はKFCには環境問題の専門家の兄弟がいるのですが、京都議定どころではなく、水面下で2012年度以降の駆け引きが各国で進んでいるとのこと。特に中国とアメリカの駆け引きは熾烈を極めている。実際中国が目覚めたらこれは大いなる脅威。CO2産出量の権利を商品として売買するマーケットもある位だから、環境問題も結局は金の流れに還元される。この仕組みを考えたのはアメリカ。いかにもアメリカ的なわけ。

結論的に言えば、本質的な解決策は、モラルであるとゴアは主張する。さてさて、そのモラルはどこにあるのでしょう。昔、道徳の時間に聞いたお話:ある村である人にお祝いをしようとなって、各家からワインを集めようとなった。村の広場に空の樽を置いて、そこに集めたわけ。で、それが一杯になって、お祝いに送ったところ、飲んでみてビックリ。何とそれは水でした・・・。イエスのカナでの奇跡を逆回しした不思議。なんでだろ〜。環境問題も同じなのだ。果たしてこの映画は間に合ったのだろうか?

そのまんま東現象

この人面白い。行き場のない票が集まったわけで、どこまでやれるか未知数ですが・・・。それにしても本日の国会の安倍氏の所信演説の内容のなさ。小学校の学級会の優等生の発表みたい。小沢さんも生活維新どうのこうので、攻めていない。だいたい議論が噛み合ってないでしょう。ニッポン丸は糸の切れた凧状態。前にも書いたが周辺国の力学で風の吹くままに・・・。

ボディメンテ

本日9月以来の耳鼻咽喉科の受診。で、2月25日に入院、26日にオペと相成りました。昔は上唇の内側にメスを入れ、顔の皮をめくったのですが、現在は内視鏡で。というわけで、4日間ほどの入院生活となります。そこでその前に恒例の人間ドッグに入ろうと思っています。この2,3月はまさに車で言えば車検です。NHK『クローズアップ現代』で41歳の世界チャンプを目指すボクサーを紹介していましたが、励まされました。私もマシンを新調しましたから、メタボリック・シンドロームを避けるためにも今一度奮起を!!!・・・と。

Commented by Luke 2007年01月30日(火)09:45

ドッグは2月5日と。体は単なるマシンですからね。メンテが必要です。癌になってから「癌の霊よ、出ろーっ!」とかやる人々もいるようですが、癌はDNAの傷によるもの。私にはそんな"信仰"はありません。と言っても、「子供を生む機械」ってのはいただけませんが。

Commented by DJ Jerry Eメール 2007年01月30日(火)12:59

残念ながら先日破産してしまったけど、「脳内革命」で一世を風靡した春山茂雄氏が「私は患者に謝る。病気にしちゃって御免ね」と、著書の中で言っている。その通り。これからの医学は治療ではなく予防に力を入れるべきだ。そのためには、人間ドッグに健康保険を適用するべきだ。あれだけ高い保険料を払っているのだから、われわれ国民はもっと安価にドッグを受けてしかるべきだ。病気になってから治すのではなく、ならないように予防する。医療関係者たちの意識改革を強く望む!

Commented by Luke 2007年01月30日(火)21:53

予防医学に予算を投入すれば、疾病対処医学の医療費が削減できるかどうか。もしできなければ意味がないわけで、もしできれば医師会は反対するでしょうね。食い扶持が減るわけですから。いずれにしろ難しいでしょう。これも上に書いた環境問題と同じ構図なわけです。

独善国家アメリカ

本日の「サンプロ」で再びイランの特集をやっていた。いわく、実はイランの改革の動きを壊したのは、米国であったと。イランの改革派はスイス経由で米国に和解の打診をしたのだが、ブッシュはそれを蹴った。ために、改革派は立場を失い、保守派に取られて、現在のイランの体制ができあがったと報告していた。しかし最近女性の投票率が上がった結果、改革派が議席を回復しているようだ。要するにアメリカはイランが嫌いなだけなのだ。かつてのイランによる米国大使館人質事件の因縁があるわけ。私はかつてイラクに攻め込んだ米国についてこう書いている

いよいよ米国の対イラク作戦が始まった。裏にはネオコンによる石油利権などをめぐっての陰謀(この単語を嫌うならば、思惑)があろうが、もっと本質的には相互のアイデンティティの否定がある。九三年にハーバードのハンチントン教授が予想したとおり「文明の衝突」の様相を呈しており、これはイエスの「民族は民族に敵対する」という預言の成就でもある。相手に対する生理的な嫌悪感によるので、対話などは決して成立しないし、正当性の理由付けも今回のように若干カルトがかったものとなる。

すでに再選はないブッシュは逆に何でもできる。この小男をほおって置くと、ホントに自分が『レフトビハインド』の主役を演じて、ハルマゲドンを招きかねない。これがキリストに対する信仰によってアル中から立ち直った"ボーンアゲイン・クリスチャン"なのだ。主の御名を貶めたばかりか、世界に対して大きなつまづきを与えてしまった。

ちなみにあの「パワー・フォー・リビング」の内容自体はごく普通の福音トラクトでしたね。しかし私はこういった大資本投入による伝道のあり方には、生理的に嫌悪感を覚える次第。ブッシュの臭いを感じてしまうのだ。前にも書いたが、手渡しの福音を大事にしたい。

Commented by 知られていますが 2007年01月29日(月)02:53

某教団某教区の研修会宿所からですが、「手渡しの福音を大事にしたい」という姿勢は、意外とLUKEさんが嫌う組織的教団におていも大多数なのです。

ふたつの裁判

ひとつはホリエモン裁判。結審法廷で涙の検察批判。無罪を訴える。株式総会でも泣いたが、なかなかの役者やの〜。これが有罪にならなかったら、日本の将来は暗い。村上ファンドも同じ。「私の自由勝手さ」と言う同じ臭いを醸す「2ちゃんねる」だのが蔓延すれば、どんどん日本社会の基礎が侵食されるだけ。

ひとつは胎盤剥離のオペで患者を死なせた医師の裁判(前にも書いたが)。彼の逮捕以降、出産を扱う病院がどんどん減っている。遺族は「絶対許さない。厳しい裁きを望む」とのこと。私怨が社会の利益を損なう。私はこの医師に大いに同情する。そしてあえて言おう、こんなことでこの医師が刑事で有罪になるとしたら、診療せざるにしかず。結局首を絞めるのは患者自身。軽率な誤診事例とはまったく違うのだ!

ムキになる対象と時を誤っているのだ。ちなみに藤田東吾氏の訴えでついにAPAの偽装が発覚。彼も告発者としてさんざんに傷を受けたが、彼は正しいのだ。こういった人物を別件で罰する司法は大丈夫だろうか。罰する対象と時を誤っているのだ。

しかし司法も立法も行政も結局は国民を写す鏡。国家は国民を超えることは絶対できない。あの『国家の品格』の藤原氏が、「日本の最大の敵は政治家でも官僚でもなく、国民自身である」と言っていたが、けだし明言。国民は自らの決断と撒いた物を刈り取る。これが法則。ニッポンは刈り取りの時期に来ているのでしょう。ついでにニッポンンキリスト教も。牧師は信徒を写す鏡ですから・・・。

時代

確かドラマ『北の国から』にこのタイトルがあった。時代に流されず文明を拒否して黙々と生きる黒板五郎を描いていたのだが、最近、私もひしひしと感じる次第。

昨日の会談に同席した際、録音をしたのだが、山谷さんはiPod、その他の先生たちはICレコーダー。で、私だけテープ!?シャカシャカシャカ・・・と私の前だけが鳴っているのだ。

一応言い訳しておくと、ICレコーダーも一応持ってはおります、が、なぜか不安なのだ。ほんとに録音されているの?と。しかしテープは回っているのが見える!あの名作『20世紀少年』の中に「今時、テープ!?」と言う台詞があったが、ここにもひとり時代について行けないおじさんが・・・。

ちなにみごく最近までフロッピーを使っていたのだが、ある人にメモリスティックを使わないんですかと問われ、ようやく512Mのスティックを買った次第。こんなものに512Mも!?いや、最近では2Gモノもあります。FAXを送ろうとして、紙が出てきたのを見て、「遅れませ〜ん」と言ったおばちゃんの古典的ネタがあるが、人のことを笑えなくなっているわけ。

パソコンがまだマイコンと言われていた時代に、8ビットのZ-80で64キロバイトのメモリ空間で機械語やアセンブラでプログラムを書いていた時代が実に恋しいのだ。MS-DOSに移るのも抵抗したし、Windows95に至っては97年に導入。しかし時代に逆らうのは若くないとできないもののようだ。今Vistaに合わせて、マルチコアのパソコンをひとつ作っております。

さあて、本日400名分の成績報告書を提出しました。これでしばらくフリー。いや、冬眠生活と言うべきか。こんな1年のサイクルがもう20年数年続いている。いや、学生時代からすると30年近くだ。私は何だか一生浪人生活しているような感じだ。

クリスチャン・トゥデイとの会談

行って参りました。まあ、学生さんでして、気色張る場面もありまして、スリルがありましたが(苦笑)。詳細は少佐が報告されると思いますが、私の専門から判断しますと、ティピカルですね。自分が相対化されていません。

諸々の事実関係は山谷少佐が質問され、私的にはいくつか石を投げて反応を拝見しました。最後にクリスチャン・トゥデイの財務諸表と税務申告書の提出を求めましたが、彼らの社訓「しかりはしかり、否は否」とややほど遠い応答が・・・。と言うわけで、今後の対応が必要でありましょう。

それと松沢牧師の件もディープな裏があるようですね。いずれ再び記事になるでしょう。

律法のゆくえ

再建主義のBBSではまたもや「律法は廃棄されたか」の議論が再燃しているようですね。例によって富井氏はこう言われます:

ガラテヤやヘブルなどで、パウロが「律法は廃棄された」というような表現があるのは、動物犠牲などの「影」がキリストという「本体」に変わったということを表現したものです。・・・

旧約時代に特定民族(ユダヤ)に与えられた律法は、新約時代に全民族に与えられたのです。・・・

それゆえ、民族的な戒めは、超民族的な戒めに代わりました。・・・

律法の一点一画たりとも廃棄されておらず、それゆえ、律法を研究して、それらを我々現代の日本社会に適用することが必要です

つまり律法の本体であるキリストが来られて律法を成就され、その律法は超民族的にされたと言うわけです。つまり適用範囲を広げたわけで、これがメルキゼデク系祭司制度の律法であると。・・・かすっているのですね。

キリストは律法の本体、そのとおりです。キリストは律法を廃棄するために来たのではなく、むしろ成就された。そのとおりです。そのキリストが今私たちの内に住まわれ、私たちのいのちとなって生きてくださる。だから石の律法は不要になったのです!私たちの内に働くいのちの御霊の法則を信仰によって生きるとき、私たちは石の律法の基準も自動的に満たすのです。だから

それでは、わたしたちは信仰によって、律法を無にするのか。決してそうではない。むしろ、律法を確立するのです。

なぜなら

肉の弱さのために律法がなしえなかったことを、神はしてくださったのです。つまり、罪を取り除くために御子を罪深い肉と同じ姿でこの世に送り、その肉において罪を罪として処断されたのです。それは、肉ではなく霊に従って歩むわたしたちの内に、律法の要求が満たされるためでした。

すなわち

一方では、以前の掟が、その弱く無益なために廃止されました。律法は何事も全うしなかったのです。他方で、さらにすぐれた希望が導き入れられました。私たちはこれによって神に近づくのです。

さらにすぐれた希望とは何でしょうか。

神学論争の本質は、実はきわめて心理学的なもの。認知と認識のフレームの違いなのですね。一度色眼鏡をかけてしまうと、そのフィルターを通してしか見る事ができなくなります。しかも神学者は立派な方が多いのでしょうが、残念ながらその人間の認識の限界を知らない。それゆえに<カルヴァンvsアルミニウス>と言ったナンセンスな議論に落ちて、互いに異端だカルトだとレッテルを貼るわけです。この世界、実にご苦労様なことです。こう言う時には

野の花を見よ、空の鳥を見よ

と言う主イエスのことばが沁みるわけです。

で、今晩はクリスチャン・トゥデイと山谷少佐の会見の証人として出て参ります。私も2,3突っ込んでみようと思っていますが。

Commented by jesusistruechrist 2007年01月25日(木)15:14

行ってらっしゃいませ。

お祈りしております。

ご紹介

天理カナン教会のSalt氏の音声メッセージのアーカイブができました。いずれも私とは違った味わいがあります。こちらをどうぞ。

salt of the earth:messages (mp3)

UCLAの講義に診るアメリカ

同学に留学中のDJ Jerry氏が面白いレポートしている。ニュース報道に関するレクチャーだったそうだ。ちょっと引用させていただくと

女性プロデューサが????な発言をした。曰く「一番いいのはレポーターが殺人現場にいて、人を殺した直後の犯人にインタビューすること」で、「一番悪いのは深夜11時に誰もいない裁判所の前からレポートすること」なのだそうだ。
(中略)
これでいいのかなあ?誰も止めようとしなかったけど、それってあり?マスコミって事件が起きるのを待っていて、起きたらそれを報道する。それじゃ、病気になるのを待って、発病してからようやく重たい腰を上げる医者と同じジャン。それでいいの?防止しなくていいの?

ニュースと娯楽の境界線が曖昧だよ〜。殺人さえも見世物になっている。先週の授業の続きで、昨日はそのテレビ局のニュース番組放送現場の見学だったんだけど、ここはハリウッドかい?と疑いたくなるくらい煌びやかでエンターテイメントだった。ニュースの題材は言うまでも無く不幸な事件事故が中心。当事者にしてみれば人生最大の悲しみ、苦しみ、絶望、衝撃、痛みなわけで、それを綺麗に着飾ったお姉さま、オジサマに逐一公表されてしまう。というか、公にする必要があるのだろうか?ニュース報道の役割って何なの?

件の女性プロデューサーの頭の中には、もしかしたら「いかにして殺人事件を面白く伝えるか」があるのかも知れないが、「面白い殺人」なんてあるわけねえだろ!!!!!!!!!!!とDJ Jerryは強く言いたい。ちょっと拡大解釈しすぎかも知れないが、戦争報道も「面白く」なんて考えてやしないだろうなあ〜?

これを読んで、いかにもアメリカと納得した次第。要するにすべてをショウにしているのだ。根底にはもちろん金がある。政治も、経済も、戦争も、はては信仰まで・・・。

アメリカの表と裏の二重構造はすでに明らかであるが、ここには人の肉を心地よくくすぐる巧妙な仕掛けが存在し、その流れがある方向に向く時、アフガン・イラク戦争だろうが、やれてしまう国なのだ。そして今、ペルシャ湾には3隻の空母が配備されている。その銃口はイラン。結局のこと、イラクに侵攻したものの、その結果はシーア派を勢いづかせ、同派のイランと結びつける形になってしまった。

で、今度はイラン。日曜日に「サンプロ」でイランのレポートをしていたが、ブッシュの語る<悪の枢軸国=イラン>像とはまったく違うとプロデューサーが報告していた。同国の改革派ですら、アメリカによる"援助"を嫌っているのだ。またもや2万人の増派をするブッシュは支持率28%にあえいでおり、教書演説も冴えなかったようだが、この小男は追い詰められるとかえってトンデモないことをしでかすかもしれない。

Commented by jesusistruechrist 2007年01月25日(木)12:03

>「一番いいのはレポーターが殺人現場にいて、人を殺した直後の犯人にインタビューすること」
その昔、豊田商事事件の際永野会長が報道陣の目の前で刺殺されたり、
オウム事件の際にも幹部の村井氏が報道陣の目の前で同じく刺殺されましたね。
アメリカだったらインタヴューするんですね!
ガッツと言うかナントモはやです。

食べられる蛾

不二家のお菓子に蛾の成虫が入っていたとか。クレームを入れたら、「その蛾は食べても無害です」と回答があったようだ。実に"名回答"ではある。

しかし思い出してみると、私が子供時代にはチョコレートに虫が食った穴があいてることはよくあったなあ。それでも当時チョコは高級だったから、そのまま食していたが。多分蛾の幼虫も食っていたかも。

それに、おそらく発ガン性のある人口甘味料や着色料のたっぷり入った毒々しいほどに黄色いジュースの粉の袋に、これまた汚い指をしゃぶってつばをつけて突っ込んで、粉のついた指を舐めたもの。さらには舌を突っ込んで舐めたりとか。舌が黄色になるのを喜んだりしてね。よくここまで生き延びて来れたもの。

ちなみに食糧不足になった時には、昆虫が貴重なタンパク源になるようだから、不二家はその先取りをしたのでしょう。でも、さすがの私も蛾の成虫は食いたくないが・・・。さて、これから昼飯です。皆さんも時代の先端を行かせられないように、虫が入っていないかよく確認しましょう。

フォーリーブスに励まされて

アップロードファイル 55KBアップロードファイル 54KB

午前11時から筋トレマシンの組み立て。なかなか複雑でジグソーパズルの如し。で、頭をひねりつつ、組んではばらしての繰り返しで、半日がかりでベイシックな部分が完成。あとオプションがあるのだが、これはまた後日。一応スタンダードなトレーニングができる。

途中、昼を食べつつ何気に「徹子の部屋」を観ると、あのフォーリーブスが出ているではないか。数年前に再結成したらしいが、北公次は60歳を目前にして、バク転ができると。「マグマ大使」の江木俊夫は体重を10キロ落としたとか。ダンスはやや重たそうだが、けっこう励まされる。と言うわけで、ややモチベーションを高めることができた。

ちなみに昔入れ込んでいた頃のベストは、

・Hight 176cm
・Weight 65Kg
・Chest 110cm
・Waist  78cm
・Hip   95cm
・体脂肪率14%

だったのだ。腹筋もそこそこだった・・・。が、メンテをやや怠けた最近は・・・ヒ・ミ・ツ。それでも風呂上りに鏡を見ても、いわゆるオジサンではないな、と言い訳しているわけで・・・。

あの頃のワークアウトした後のけだるい疲労感の混じった爽快感と翌日の筋肉の痛みの快感を再度、と言うわけです。ダルダルになまってしまって、「にっちもさっちもどうにもブルドック」となる前に何とか手当てをと思うわけ。何事も"No Pain, No Gain"なわけで、さてさて。

Commented by kenji 2007年01月24日(水)00:54

淳子ちゃんの復帰はあるのかな?
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/

Commented by DJ Jerry Eメール 2007年01月24日(水)04:44

いいですねぇ〜、鍛えてますねぇ〜。僕は走ってます。ゆっくりとマイペースで。活性酸素にやられないように、スカベンジャーをタップリ摂りながら。たまにダッシュもします。目標は、60歳で400メートル60秒。その向こうには、100歳で富士山登頂が控えてますから。

Commented by Luke 2007年01月24日(水)09:07

いやあ、昨日の作業で早速腰の筋肉が張ってしまいました。100歳で富士登山、目標を持つことはイイですね^^

ヤラセの代償

ニッポンキリスト教の有名牧師の"不良"的生き死に方。だんなをばらしたセレブ奥様のブランド的生き殺し方。そしてダイエットに効く納豆を報じた真実捏造を報道するテレビ!?これで納豆の売り上げが倍倍ゲームだったそうだが、増産体制を取った業者は途方にくれているようだ。ヤラセの代償はあまりにも大きい。(まあ、納豆を食いすぎても害はないわけだが・・・)

それにしても、納豆でダイエット?あのね、ダイエットを実際に経験すれば分かります。食べて痩せるとか、簡単にスリムボディを手に入れるとか。ウソです!脂肪は9Cal/gですから、1g減らすには9Calの消費が必要なのです。要は入るカロリーと消費カロリーのバランス。要するに財布と同じく赤字にすれば体重は減るのです!そしてポイントは筋肉を落とさないこと。脳以外に大量のエネルギーを消費するのは筋肉ですから。こうやって理屈で考えれば、納豆がダイエットに有効などとは決して思えないのですがね・・・。

ニッポンキリスト教も同じ。アメリカ辺りから来る油注ぎの器だとか、立派な先生の教えだとか、そんなものに飛び付くことがそもそもおかしい。ああすればリバイバルが起こるとか、こうすれば教勢が拡大するとか。ウソです。聖霊派あたりのイメージするリバイバルなどはまっかなヤラセでしょう。

健やかな信仰生活は、日ごろの管理です。何をどう食べるか。私たちは御言葉をひたすら食べること。霊的には油で大いに太りましょう^^そして当たり前の生活を、当たり前に淡々と送ること。主は言われた

神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。土はひとりでに実を結ばせるのであり、まず茎、次に穂、そしてその穂には豊かな実ができる。

メッセージでも言ったが、今後この業界、様々の教えの風が吹きまくり、ヤラセが蔓延り、わけの分からない事件が起きてくる。普通さ、素朴さ、当たり前さを喪失した代償として。ビョウキが"当たり前"になってしまう倒錯現象が当たり前になってしまうだろう。前から何度も紹介してる『カッコーの巣の上で』のように。

Commented by kenji 2007年01月22日(月)14:18

テレビ局、業界、大豆相場の関係者の大掛かりな利権が絡んでいると思います。以前、大豆穀物相場が一時ストップ高、納豆の価格高騰など市場に影響がありました。公取法、証券取引法等に違反する可能性もあり長く「糸を引き」そうな「臭い」事件です。

Commented by Luke 2007年01月22日(月)20:46

ほお、これはディープなトピックですね。みのもんたなんかも相当に怪しいと私的には思っておりますが(笑)

で、本日筋トレマシーンが届きました。これから組み立てです。もっとも筋トレは無酸素運動なので、脂肪は減らないのですが・・・。

Commented by meek 2007年01月22日(月)22:37

筋トレマシンの広告には筋肉量が増加すれば脂質代謝があがって脂肪が現象するという情報もありますがいかがでしょうか?

Commented by kenji 2007年01月22日(月)22:58

ニュースをみると当局は放送法違反の疑いでテレビ局を「行政指導」するようです。家宅捜索すればいろいろ出てきそうなんですが。そこまではしないような感じ。甘いなあ〜

Commented by ジョナサン 2007年01月23日(火)02:29

> meekさん
筋トレを始めた当初は、まず腕周りなどが太くなって、ちょっと焦りました。しかし、副作用的に(?)脂肪も確実に減って、やがて体重も減りました。

Commented by meek 2007年01月23日(火)15:12

>ジョナサンさん
やっぱり効果ありますか。レスをありがとうございます。

Commented by Bob Gordon URL2007年01月23日(火)22:48

>ヤラセが蔓延り、わけの分からない事件が起きてくる。
>普通さ、素朴さ、当たり前さを喪失した代償として。
>ビョウキが"当たり前"になってしまう倒錯現象が当たり前になってしまうだろう。

まったくLuke先生の言われるとおりだと思いました。

わたしも、及ばずながら「普通さ、素朴さ、当たり前さが何より」と考えてきたひとりですが、数年前にヤラセでコテンパンに遊ばれた経験があります。その人はcharismaticの牧師でした。よく聖霊について語っている人がそういうfakeを使って最後まで嘘をつき通すのを見て、ほとほとニッポン・キリスト教が嫌になりました。でももっと印象的だったのは、彼が他人のfakeに決して我慢しないことです。聖霊やイエスの御名の下でfakeを重ねる点で既に恐るべき倒錯ですが、自分でfakeを重ねながら、他人のfakeに粘着する点で、倒錯の二乗だと思いました。ニッポン・キリスト教の倒錯現象は、もう何年も前に始まっているのではないでしょうか。

もっとも、同性愛を批判しながら男娼を買っていたTed Haggardや、その大先輩で秘書と淫行していたJim Bakkerなどなど数多の例を考えれば、ニッポンキリスト教というより、charismaticの国境を越えた本質的な精神病理というべきかもしれません。


正義と遺恨が睦び合えば
嘘つきどもを責める嘘つきと
聖霊仮面をかぶった般若が舞う

自分を守るなと語りつつ
しっかり自分を守ります
これぞ霊のアウフヘーベン

嗚呼麗しきは“御霊”の臨在
嗚呼素晴らしきは“異言と癒し”
あな恐ろしきは心の闇

虚偽と戦うは人の務めか
偽善を暴くは神の責任か
芳醇な腐臭に心は安まず

神の国の奥義

と題するメッセージを始めました。やや、というよりかなりハードコアな内容です(ウォッチマン・ニーの理解に準拠しています)。真に救いの安息を得ていないと聞くことが難しいでしょう。ニッポンキリスト教界、不安と恐れを強く持っている人が多いのです。そのような方はパスして下さい。なぜなら

乳を飲んでいる者はだれでも、幼子ですから、義の言葉を理解できません。固い食物は、善悪を見分ける感覚を経験によって訓練された、一人前の大人のためのものです。

とあるとおりです。恵みがあれば最後まで語ることもできると思いますが、あるいは途中で中断するかも知れません。これをご理解いただければ、モーセ律法による石打ちの刑を復活する必要がないことが分かるはずなのですが。神は愛であり、同時に義であるからです。

掲示板にスパムが多くて削除し切れませんので、URLを一時変更しました。直接入っている人は訂正をお願いいたします。

ワーシップ
メッセージ

Commented by リチャード URL2007年01月22日(月)14:55

スパム日に日に激しくなってますね。
KENTのWeb Forum多機能改造版(スパム対応つき)がこちらにありますのでよろしければご検討を。

http://swanbay-web.hp.infoseek.co.jp/wforum/index.html

Commented by Luke 2007年01月22日(月)20:43

あ、これはご紹介をどうもです。検討します。しかしこのSpamって何の意味があるのだろうか?ネットは便利な反面、ニンゲンの無意味さが分かるところでもある。

驚きますね

再建主議は超民俗化かつ普遍化されたモーセ律法をそのまま社会の司法制度として適用すべしと唱えるわけですが、富井さんがこうおっしゃっています:

Q.一応わかりましたけど、つまり神による統治社会が来たら、石撃ちの刑を復活させる、と言う事でしょうか。

A.石打の刑というと、何か野蛮なイメージがあるかもしれませんが、しかし、神が聖書の中において命令されたのです。どうして「野蛮だ」と、僕の分際でしかない我々が叫ぶことができるでしょうか。

処刑は、公開で、しかも、社会の構成員がじかに手を下すべきです。そうすることを命令した神の知恵は、我々の知恵をはるかに超えています。

ここで現代の専門家による死刑執行などの司法制度が不備であるとしているわけです。

私たちはこう理解しているのですね。レビ系のモーセ律法(石に書かれた律法)に代わって、メルキゼデク系の律法(心に書かれた律法)、すなわちいのちの御霊の法則が私たちの内に御霊と御言葉によって働くわけです。このいのちの御霊の法則はモーセ律法の上位互換であり、この法則に則れば自動的にモーセ律法、否、さらに高いレベルの神の基準が満たされるわけです。これを私はMS-DOSとWindowsの関係で説明したわけですが、ついに理解されませんでした。

このいのちを生かし出すことが私たちの証しであり、このいのちを人々に伝えることが私たちの任務であるわけです(御国の拡大)。なお、再建主義との対話はこちらをご参照下さい。いやあ、しかし市民が自らの手で石で公開処刑せよとは・・・スゴイ主張です。この調子ですと、中絶を行った女性はやはり公開死刑に処するべしとなるわけでしょうか?

Commented by Luke 2007年01月22日(月)21:06

う〜ん、再び富井氏がすごいことをおっしゃっています(1月22日記事)。「神は、人間をいけにえとして創造された」とか、「われわれは血みどろの権力闘争の中にいる」とか。現在の人間視点(ヒューマニズム)のキリスト教界には彼と同じように感じていますし、彼の主張には同意できるところが多々あるのですが、しかし本質的に何か、どこかが違うのですね・・・。エデンの園を見て下さい、と私は言いたいのですが。

メッセージでも語りましたが、一部の聖霊派が夢想しているようなキリスト教徒天皇をいただいたキリスト教国家ニッポン(教会国家)などができれば、それはそれは空恐ろしい光景が展開することでしょう。現在のニッポンキリスト教の状況を見れば容易にどんなことになるか推測できるでしょうに。それは不気味にして怖いですよ。

Dr.Lukeの一言映画評

アップロードファイル 187KB午前中はいつもどおりプールとサウナ。最近ちょっと体をなまらせているので、やや気合を入れる。昔は1,000mほどは軽かったが、今日はとりあえず500m+ウォーキング500m(手を帆のように張って抵抗を作りつつ)。さらに筋トレもほとんどご無沙汰で、かつてのマッチョ振りが消えつつあるので、トレーニング・マシーンを新調した。30台の頃のキレを戻したいと願いつつ。

 * * *

アップロードファイル 14KB午後はまた映画。レオナルド・ディカプリオ+マット・デイモン+ジャック・ニコルソンの『ディパーテッド』。監督マーチン・スコセッシ。ストーリーは警察に入り込んだマフィアのスパイと、マフィア組織に潜入捜査に入り込んだ警察の捜査官を巡るサスペンス・アクション物。ニコルソンの恐るべき存在感が迫るが、それに負けず劣らずディカプリオも好演していた。彼は体もややマッチョ系になりつつあり、かつての『タイタニック』のヒョロヒョロのアイドル・イメージとずいぶん違う。そこそこの汚れ役もできるようになっている。彼は、同じくスコセッシ監督、強迫神経症にして大富豪のハワード・ヒューズの鬼気迫る生涯を描いた『アビエーター』でタッグを組んでから、演技に深みが出たと感じる。俳優も私たちも出会いで人生が決まるようだ(もちろん神の摂理が働いているわけだが)。マット・デイモンはどうも『ボーン・アイデンティティ』のイメージが強く、やや演技が単調で、重なって見えてしまう。で、最後はとんでもないドンデン返しのドンデン返しで・・・。「あっ!?」、「えっ!?」っといった感じ。

目覚めつつある中国

試験週までの休みのひとときを過ごしているが、午後は例によって映画。『ラッキー・ナンバー7』。やや乾いたオトナのサスペンス映画。まあ、楽しめたか。その後、最近オープンした川崎のLAZONAへ。いやあ、スゴイの一言。こちらにも映画館があるので、チネチッタはやや客が流れているようだ。しかし普段、"田舎生活"をしているので、こういった人ごみでは酔ってしまう。目が回ると言うか・・・。歳かな・・・とポツリ。

 * * *

今日の日経夕刊によると、中国が宇宙空間にある衛星をミサイルで撃墜することに成功したとのこと。例によってアメリカは宇宙での支配バランスが崩れるとして、中国を牽制している。

またちょうどTIME誌の今週号とSAPIO今月号では奇しくも中国特集記事。いずれも中国の眠れるパワーをレポートしているが、この国が目覚めるとマグロが食えなくなるどころではない。環境問題もエライことになる。中国は決してアメリカの価値観に屈することはなく、むしろ中華思想をあくまでも誇示するであろうとのこと。さらに経済的な投資も積極的であるが、最近では特に宇宙に対する投資が盛んとのこと。日本のNロケットの体たらくと比べると、彼らの士気は高い。

そして意外だったのは、北朝鮮との関係が史上最悪とのことで、昨年のミサイルのデモンストレーションも中国を意識している可能性が大であるようだ。わがニッポンは地政学的には赤い中国の進出を阻むアメリカの基地として利用価値がある間は多分アメリカの傘に隠れることができるだろう。が、あまりにも主体性のなさに不安を覚える次第。中はすでに士気が落ちるどころか、腐りかけている。

実に絶妙の地政学的位置にあったゆえに戦後ここまで来れたわがニッポンであるが、今後ますますアメリカの属国と化し、芯とモラルを失った『美しくない国』として、ひたすら金だけを頼りに生き延びるしかないのかも知れない。

そのような懸念を覚えるがゆえに、日本人がユダヤ人の末裔であり、皇室には神の奥義が隠されていて、ある日、神の経綸においてニッポンが輝く時代が来るとするキリスト者たちも増えるのであろう。これもある意味で、1%の枠の中で呻吟しつつ、アイデンティティを喪失しそうなキリスト者の「切ない願い」と思うのだが・・・。パウロは言っている

私は肉において誰よりも誇るところがあるが、一切肉に頼ることをしない

と。

Commented by Dr. John 2007年01月20日(土)08:09

ご自分の考えを御言葉をもって締めくくられるのは、ご自分の正統性を誇っているようにしか思えないのですが、私の考え過ぎでしょうか。メッセージを聞かせていただいても同じ疑問を感じてしまいます。御言葉の大切さを強調されている反面、氏のご意見がメッセージの大部分を占めているように思います。兄弟姉妹の関係を大切にされているなら、他の兄弟にも説教の機会を提供されてはどうでしょうか。牧師でなく、卜者だと言われていますが、教会の中でお一人だけが御言葉を語る立場を取られるなら、人々の心の中では「師」となってしまうのではないでしょうか。これが、最後のコメントです。ありがとう。Dr.Johnでした。

何気な風景@

アップロードファイル 57KBアップロードファイル 55KBアップロードファイル 22KB

冬の三ッ池公園・・・

文藝春秋2月号

今月も面白い記事が目白押し。

栗林中将衝撃の最後−『硫黄島』で名称とされた中将の最後はノイローゼ状態に陥り、指揮不能となったあげく、自ら降伏しようとして、部下に惨殺されたと言う説を検証する。意外にも自衛隊でこの説が広がっているとか。検証結果は・・・。

10年後の「格差社会」−個人、会社、所得、資産、教育、自治体、治安、対災害、医療、結婚、老後における格差の生じ方のシミュレーション。これはかなり身につまされるかも。

希望の国へ-私の日本再生計画-−経団連の御手洗氏の論考。格差は生じて当たり前。結果平等ではなく機会平等を唱えるが、終身雇用は維持し、年功序列を改めよと訴える。私的には新自由主義による弱肉強食的社会は日本人には絶えられないであろうと考えるが、その中庸を唱えている。

ローマ滅亡に学ぶ国家の資格−あの『ローマ人の物語』15巻を完結した塩野氏を囲む討論。ローマは多神教で宗教的にも文化的にも寛容な国家であったが、一神教のキリスト教が入って「溶解」を起こして滅びに向かったとする。それと同じ構図が、アメリカ帝国主義対イスラム原理主義として再現している、と。ふーん、ローマを滅亡させたのは一神教のキリスト教なのか・・・。私的にはキリスト教ではなく、肉において現れた神であるイエス・キリストご自身を信じているのだが、これも排他的非寛容な一神教になるのだろうか・・・。

ブッシュの戦争と金正日の核−これから読みます。

で、ホッと一息・・・

昭和の美女ベスト50−1位は吉永小百合、2位の原節子とかは分からんが、山口百恵が13位に入っていたぞ^^

Commented by Dr. John 2007年01月18日(木)17:47

ブログを読ませていただき、メッセージを聞かせていただきました。素朴の質問があります。教会の方は他教会からの転会の方が多くいませんか?自立したクリスチャンを育てることを強調されていますが、メッセージの内容はルーク色が強く、弟子と師の関係が築かれているように危惧します。働きが祝福されますように。Dr. Johnでした。

父親と娘

タレントの風見しんご氏の長女が事故で死亡。享年10歳。中学受験はどうするかとか、夢を膨らませ、これからの人生設計を最も考える時期。何とも痛ましい。同氏が昨年、「もうちょっと娘が大きくなったら、一緒に歩いているところをカメラで撮られて、風見さん、若い子と歩いていましたね、とか言われてみたい」と発言しているのを見て、タレントの彼もフツウのオジサンの私も同じ感じ方をするんだなと、ややじーんと来てしまった。しかし彼のその夢は無情にも絶たれてしまった。こういった場合、人は「神はいるのか」と絶望の淵から叫ぶが、実は神ご自身が最も傷ついている。

Commented by 愛知県のさっちゃん Eメール 2007年01月17日(水)20:20

「神などいない・・」と昨年の暮れ、親友に言われました。その友人のご主人が、仕事上のトラブルから自らのいのちを絶ってしまったからです。障害を持つ娘、まだ小学生の子供をかかえ、一体この先どう生きていったらいいのか、涙する友人に、言葉がありませんでした。

>実は神ご自身が最も傷ついている。

の言葉に、涙が出てしまいました。

ただ、うめく・・。主と共に。

Commented by サラ 2007年01月18日(木)22:05

 愛知県のさっちゃんさんへ
 主・イエスは私たちを配剤を持って出会わせてくださいます。大切な人を失う経験、障害の子を抱えて生きる経験を持っています。お役に立てればとメールを送ります。主はがむしゃらに子供を抱えて自分の力で生きてきたつもりの私を、主のもとに帰らせて下さいました。神は今もなお生きて働いておられます。在って在るお方は、人が抱えきれない傷を、負いきれない心の負を、十字架につけて下さいました。私たちは負い切れないのです。主・イエスを信じるものが平安に入るのは、負ってくださった方のくびきを負うだけでよいと聖書に書いてあるからです。主・イエスの御名で祈ります。ご友人が癒されることを。ルークさん、突然の訪問ですみません。胸が痛み、メールチャレンジしてみます。
 

Commented by Luke 2007年01月19日(金)23:01

ここが主にある交わりの契機と用いられるならば幸いです。

夏の参院選のゆくえ

復党問題で信念を貫いて男を上げた平沼さんが脳梗塞とか。小沢さんも心臓にキテるし、「政治生命を賭ける」と、わけの分からんCMを打ったが、どうも民主党は分からん(自分から吹き飛ばされてどうするのって)。二大政党を期待したいのだが、いまいち政策が不明瞭だし、自民党を攻め切れていない。だいたい「生活維新」って何だろか?安倍氏の不明瞭さを攻めるチャンスをなぜ逃すのか。

私的には昨日も書いたが、経済も利上げを巡って日銀と政府が綱引きをしているが、個人消費が伸びない限りダメ。個人が安心感を持たないと、子供の数も減る一方で、現在では既に高齢者を3人弱で支えているとか(→記事)。百姓政策を止め、個人を自立させること。個人の税負担、特に高所得者の負担を軽くすべきである(何だか再建主義の富井さんと同じだぞ・・・)。GDPの6割は個人消費なのだ。さらに貯蓄率も低下の一途らしいが、現在1300兆の個人資産があると言ってもほとんどはアメリカに回っているわけで、個人が恩恵を受けていない。人を大切にしない会社も国も必ず滅びる。武田信玄も言っているではないか

人は城、人は石垣、人は堀。情けは味方、仇は敵なり。

と。

制度改革とか言いつつ、役人の顔色を伺いつつ、ちょこちょこと重箱の隅を突付いている感が否めないのだが・・・。さあて、誰に、どちらに票を投じたらよいのだ?(小沢さんには一度やらせたいとは思っているが・・・)

Commented by Luke URL2007年01月17日(水)18:12

あのCM、中川幹事長に皮肉られてしまいました。うまいことを言うもんだ。

Commented by kenji 2007年01月17日(水)18:28

いま個人減税は消費にならず貯蓄に回ると思いますので死に金ですね。やはり法人税を下げて設備投資や研究開発に企業がお金を使うよう促したほう長期的には好ましいです。収益環境が良くなれば株価は上がり、個人投資家が潤います。菅さんが今の証券税制は金持ち優遇だと発言してましたが、増税はとんでもないことです。1400兆円の預金の少しでも株式に流れればリスクを取った個人が潤います。俺の持ち株上がらないかな〜

Commented by Luke 2007年01月17日(水)19:19

文藝春秋今月号によると2005年末で個人資産は1500兆とありました。金をどう流れさせるか、基本は安心感だと思いますが、今、その「信仰」が欠如しているわけです。

ホワイトカラー・エグゼンプション?

本日で後期の講義は終了。後は試験を残すのみ。これからは講義の枠が外れるので、かなり自由が利くのだ。

で、私の本にもカタカナが多いとご批判をいただいたが、安倍さんはさらに上を行っておられる。何だ、この「ホワイトカラー・エグゼンプション」って?英語のスペルは"White Collar Exemption"らしいが。直訳すれば、「事務労働者控除」だ。で、最初は給与所得者も実費経費控除を受けられるのかと期待したが、違うのだ。勤務時間を自分で自由にマネージできる代わりに、残業代はなしよ、と言う仕組みのようだ。

おいおい、何だ、これって大学教員の勤務形態だよ。われわれは社会保険制度の観点から一応週30時間を最低勤務時間としているが、実は出勤時間も退勤時間もまったく自由。いわゆるフレックスタイム制度。好きなだけ大学にいてもいいが(中には実験で泊り込む人もいる)、残業代はゼロ。

かつて10年以上も前に、ニッポンの勤務形態と言うか、就労形態はいずれ総予備校講師化するだろうと予想していたが、まさにそのとおりになってきている。予備校講師は別名「チョーク芸者(ホスト)」とも言って、契約は1コマ(90分)いくら。しかし週に何コマ取れるかは生徒の評価(人気)によるわけで、完全な出来高制。私のレベルで90分で3万円程だったが、稼ぐヤツは10万ほども取る。かくして集客力によって大きな格差が生じる(集客力で牧師の価値が決まるらしいニッポンキリスト教界とも良く似ているのだ、これが・・・)。

しかし実は稼いでも取られる分が多くなるだけで(私も税金と社会保障費で年に400万も取られたものだ)、仕事のハードさとの兼ね合いで、年俸1,300万円ほどに抑えるのがちょうどいいのだ。そのように自分で設計してコマを入れるわけ。その代わり退職金、年金、保険などはすべて自己責任。契約は1年ごと。下手すると途中でも切られる。かくして「高給雇い労働者」なわけだ。

まあ、こういった人生設計をしている/いた者から見ると、「ホワイトカラー・エグゼンプション」も当たり前のことであるし、格差社会も当然のことと思えるわけだが。で、前にも再建主義について論じたときに、この社会保障と自己責任のバランスをどこに取るのかが難しいと指摘したが(→コチラのNo.11の記事)、現在の風は自己責任よりに調整タブが動いてきているわけだ。が、実質は企業よりと言うべき。私的には会計原則に則って記帳を義務付け、アメリカと同じく住宅ローンの金利は経費化し、その他ガソリン代なども実費経費控除として真に個人を経済主体として自立させるべきだと考えているのだ。どうも政府はかつての百姓政策と同じで、個人に対しては「生かさず・殺さず」の方針のようだ。

Commented by meek 2007年01月16日(火)12:21

私は経済に関して、まったくの無知、無関心でしたが、LukeさんのHPを読ませていただくなかで次第に関心が出てきました。さらにノンクリスチャンの友人から本多静六、木村剛、荻原博子、橘玲などの著書を読むように勧められ、彼は私の同級生なのですが開業して成功し結構な資産運用を実践しつつある中で、近い将来日本が経済破綻する可能性があるといって経済的に無関心だった私を何とか啓蒙しようとしてくれています。橘玲は「サラリーマンは国家によって奴隷的に搾取されている」とまで書いています。一昔前まで経済的に優位だった存在は大企業のサラリーマンだったが、現代は、成功した自営業者だそうです。そしてサラリーマンが国家による搾取から逃れるひとつの方法としてサラリーマンの「法人化計画」をあげ、個人が「法人化」することによって、会社対個人の雇用契約ではなく、会社対法人の契約関係に入り、それによって会社からの保護はまったくなくなりますが、税や社会保障などの負担は自分で確定申告をして、自営業者なみになれるというのです。lukeさんの今日のエントリと共通点があるかなと思い、コメントさせていただきました。

Commented by Luke 2007年01月16日(火)15:25

なるほど、基本的に私の発想と同じと思います。大事なことは、何となく源泉徴収されて、何をやっても無駄だといった投げやりの姿勢を改めることです。問題意識を持って、事に対して主体的に関わることは、経済でも信仰でも同じですね。

久しぶりの・・・

オトナがじっくり鑑賞できるテレビドラマが始まった。『華麗なる一族』−あの山崎豊子の原作。主人公がキムタクというのがやや・・・であるが、原作がしっかりしているし、ドラマもかなり力が入っていて、かなり楽しめそう。かつての『白い巨塔』や『大地の子』のノリ。音楽までも『大地の子』の雰囲気。と言うわけで、メッセージの更新が遅くなりました。

→2007年01月14日主日
ワーシップ
メッセージ

ぶらりぶらりの旅人生

土曜日午前中は日テレの『ぶらり途中下車の旅』をもう10年以上いつも楽しみにしている。前にも書いたが、人が生きている温もりを感じる番組なのだ。手作りの、とても儲からないような商品を売っている店とかを見ると、心の底からホッとする。

その後いつもどおりプールとサウナ。この施設もかなり年季が入っており、オジサン・オバチャンが実に多い。もう92年からの付き合いだが、なにしろマイコースを持てるわけ。ささくれ立った壁とベンチのサウナもほとんど独占状態^^(→こんな話題もありましたね)。煌びやかな新しい施設もあるのだが、何か無機質な感じで私は好まない。

安倍さんが統一協会の聖会(?)に祝辞を送ったことは前に話題になった。脱カルト協会のMLで回ってきたのだが、今回は何と山崎氏が統一協会ルートで北朝鮮を訪問したとのこと(→有田芳生の『酔醒漫録』)。ワシントン・タイム紙は統一協会系のメディアなのだが、その社長がお膳立てをしたらしい。統一協会はアメリカの福音派あたりにも金を提供することによって食い込んでいるらしいし、かなりしたたかなのだ。

今回の「パワー・フォー・リヴィング」など、どうも金に物を言わせる伝道のあり方は、私的にはとても違和感を覚える次第。福音は対面の人から人への手渡しであるべきと言う古い固定観念にいまだに縛られているわけ。手作りの温もりと言うか・・・。

『ぶらり途中下車の旅』のように、ぶらぶら歩いていると人と人が主の摂理の中で出会い(サウルとサムエルの出会いのようにかな?)、その関係の中で主が語り出され、いのちが伝達されていく。私はこんなコツコツとした、草の根的な福音を願っている。大きな聖会で自分たちの力を誇示する必要もないし、大きな教団や組織を作る必要もない。カバリング教会をアチコチに抱える必要もない。2,3人が単純に主の名によって集まるだけ。油塗りがなくなったらさっとたためばよい。お互いの関係の中に主がおられ、主のいのちと互いの生を共有すること−これが教会なのだ。

松沢牧師事件に思う

昨年末の事件については、私の知人でもアーサーのバイク・ミッションに入り、アーサーを真似て刺青を入れ、妻と娘を置いて失踪した兄弟がいましたので、他人事とできない部分があるのですね。彼はバイク・ミッションのサイトの写真にも出ているのですが、最近ようやく居所が分かってきたようです。それで前々からアーサー・ホーランドや松沢さんのメッセージを時々拝聴しておりました。

まあ、彼らはいわゆるニッポンキリスト教の牧師たちの金太郎飴説教とはかなり違いますし、本音をぶつけ、愛と人情にも溢れ、確かに人々を惹きつけるでしょうね。対する私などは、愛がなく、クールで冷たく突き放されると感じられる人が多いようでありますが・・・(反省)。彼らの、「神学校なんか出ててもろくな者になりゃしない」とか、「ジーザスは好きだがキリスト教は嫌いだ!」、には少なからず同感なのです。

しかし、故人をあれこれ言いたくはないのですが、一言だけ言わせていただきますと、彼らは危険ですね。それは彼らの教えなどが危険と言う意味ではなく、彼らが危険な場所におり、また危険なことを無自覚にしていると言う意味です。盲腸しか切ったことのない外科医が肝臓を切るようなものでしょうか。あるいは放射能のある場に防護服なしに出るようなもの(霊的領域では皮ジャンは役に立ちませんし、クサリでは悪魔は縛れません)。下に書いたような人々によるマニュピレーションに、その情の熱さゆえに容易に振り回されてしまうのです。つまり彼らはあまりにも無防備であり、裸同然です。

松沢師のメッセージもイエスに対する愛と人々への情があると共に、内側に自己破壊的な衝動がしばしば感じられます。おそらく自分でも制し得ないモノがあることを薄々感じておられたのでしょう。また説教の特徴は、感情には訴えるのですが、御言葉がほとんどない。神学などいらんと言いつつ、旧約ではこうだ、新約ではああだと言ったややこしいこともいらん、とまで言ってしまっています。御言葉によらず徒手空拳で闇の勢力に裸で立ち向かってしまわれたような今回の印象ですね。

フロイトは晩年、人間性の本質はエロスとタナトス(自己破壊的死への願望)と指摘しましたが、まさにそれらを感じさせる事件でした。遺族と成増教会の皆さんは今きわめてつらい時期と拝察しますが、主の慰めと新しい道が開かれることを祈ります。

Commented by kenji 2007年01月12日(金)21:21

何らかの薬物の離脱症状が現れたのでしょうか?
クスリって怖いです。昨今、SSRIなど重宝がられてますが、大丈夫なんでしょうか?

この事件未だに腑に落ちません。事件性があると思うのです。単純な心中ではないと、、、。

Commented by Luke 2007年01月13日(土)17:55

確かに変な事件です。ただ情報がありませんので、何とも判断ができかねますが、私的には薬物あるいは深い精神病理と霊的な要因が錯綜している感じがします。

バラバラ殺人から診える時代の病理

アベニバラバラ・・・と言う歌がかなり昔流行ったとおぼろげに記憶しているが、なんじゃ、これは・・・最近のバラバラ殺人事件。以前から現代は自己の病理の時代と指摘しているが、歯医者の息子も、白百合女子大卒のセレブ様も、医学的には自己愛性人格障害、あるいは古典的用語では情性欠如の精神病質(サイコパス)あたりと診断されるだろう。彼らの価値観は自己がすべて。ここでも何度も何度も書いているが(→たとえばコチラ)、この手の人格障害者にとっての現代は実に力を提供する。ネットではあることないこと、傷ついた自己の鬱憤を晴らすことができる(→粘着の精神病理@A;日本人の病理とITメディア)。かくして仮想的全能感と共に、妄想を膨らませることは前に指摘した(→存在の薄い自己の病理)。

「2ちゃんねる」のような現象が起きるのはまさにこの病理の兆候であるのだが、ここへきてさらにその表出がカゲキになってきているわけ。死体をバラすと・・・。歯医者の息子も妹をバラすやり方を見ると、単に死体の処理をしただけではなく、その作業の間はある種の自己愛の満足を覚えていたのだろう。何もできなくなった対象に対して全能感を覚えたと推測される。白百合女子大卒のセレブにおいても同じ。自分を認めてくれなかった夫が完全に無力となり、彼女は思いのままに自己の全能性を発揮できた。遺体を処理するだけならば、もっと別の捨て方があるし、彼らの捨て方にはある種の自己の力のデモンストレーションの意図を感じる。

かつてイギリスで起きた切り裂きジャック事件のようなケースでは(最近も類似の事件が起きているが)、たとえば女性に対して不能である男が女性を弄ぶひとつの形があのような殺人手法となる。自己の不能によって受ける自己価値の低下を代償的に満たす試みなのだ。これは「2ちゃんねる」あたりでネチネチとネットリンチを行う連中も同じ。彼らは深刻な低い自尊心に縛られているもの。しかしもちろん彼らの覚える全能感は仮想的なものであり、決して実質的に満たされるものではない。

こういった人格障害傾向をもつ人々は、キリスト教界ではきわめて多いが、彼らは実に闇の勢力に用いられる傾向を持つ。精神科病棟でもよくあることだが、患者がアチコチを回っては医師や看護師の悪口や風評を流して回り、病棟の運営に障害が起きる事例がよくある。彼らは実にもっともらしく嘘(彼らにとってはリアルなのだが・・・)を語り出し、被害者を装い、人々の同情を買い、人々をマニュピレートする。

そして昨今、世でもキリスト教界でもこういった人々が目に見える形の事件を起こすフェイズに入ってきたことを最近強く感じている。図らずもこれまで私が予測している通りになってきている、否、私の予想をはるかに越える速度で現実は進んで来ている。テレビでも歯医者の息子の事件については和田氏がしどろもどろでコメントしていたが、彼に深い同情を覚える次第。自己愛の病理と仮想化の病理―これが現代なのだ。

Commented by 通行人 URL2007年01月12日(金)14:57

2チャンがついに閉鎖も!?
西村博之に対する財産差押えの処分命令が出たようです。
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007011201.html

ひろゆき氏の次の一手はあるのでしょうか?

Commented by Luke 2007年01月12日(金)17:40

ほお、これは面白い展開ですね。BBSにも書いて下さっていますから、けっこう話題になるのでしょう。それに彼は神の権威に触れていますしね。

それにしても茨城でもバラバラ死体が出たとか・・・。やはり霊的な存在(ストイケイア)がある種の流行を生み出すのでしょう。ニッポンキリスト教界ばかりでなく、ファッションとか犯罪なども「風」があるのです。

Commented by 、、、 2007年01月12日(金)20:30

同じような事件が起こってますが。
連鎖の原因に、ネットを通して『同じものを見た』という可能性はある?

今日の三ッ池公園

アップロードファイル 224KBアップロードファイル 74KBアップロードファイル 82KB

今、ジョッギングして、風呂につかり、ビールでホッとしたところ。・・・冬は黄金っぽいのがイイ。

(真ん中はコリア庭園・・・)

GOD VS. SCIENCE:A SPIRITED DEBATE

と題する記事が今週のTIME誌にあった。方やオックスフォードの進化論者リチャード・ドーキンス(このBlogでも何度も紹介しているが、例の『利己的な遺伝子』でミームを提唱した学者)、方や国際ヒトゲノム計画の代表フランシス・コリンズ博士。彼はクリスチャン。

ドーキンスはひたすら物質界での現象を積み重ねるならば神の不存在を結論すると主張し、生物の巧妙なデザインなどもすべて進化論的に説明できるとする。コリンズは科学と信仰は矛盾しないとし、進化論では、例えば人の高度なモラル性を説明できず、その価値観の源である時空間の外に存在する神を認める必要があるとする。・・・と言うわけで、いつもどおりのすれ違いの議論が延々と続き、ややドーキンス側から人格攻撃も・・・と危ぶまれたが、TIME誌が介入。で、両者の最後の言葉が面白い:

コリンズ:ドーキンスの主張する自然科学の見解には同意する。が、私は25年以上に渡って科学者また信仰者として生きてきたが、科学では私たちがなぜ存在するか決して分からない。私はこの解答を霊的領域で見出した。しかしこれは私が科学者として妥協することでは決してない。

ドーキンス:私は私の提示した説明で自然界のデザイン性も自然定数の調和も十分理解できると考える。もし神がいるならば、神が降りてきて十字架で死ぬと言った事件はとても彼の壮大性にふさわしくない。それはあまりにも偏狭である。神がいるとしたら、これまでの神学者が提示した神よりももっとはるかに大きくかつ理解し難い存在であるだろう。

科学と信仰。私にとっても何ら矛盾なく収まるのですが。むしろ矛盾し対立するのは、科学と神学であろう(心あるサイエンティストは躓きの石イエスに躓く前に、キリスト教神学でつまづくでしょうね、やれやれ)。そして私たちの信仰の核心はここにある。

神が肉体を取られ、人となったこと。

そして最も大切なこととしてわたしがあなたがたに伝えたのは、キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだこと、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと

これを啓示するのは血肉ではなく天の父である。

Commented by Salt 2007年01月11日(木)12:46

どうせつまずくなら、せめてイエスさま御自身の人間性につまずいて欲しいですね。

神学対科学は悲しい構図です。

フォイエルバッハは、「神学とは人間学である」と言い放ちましたが、これは実はその通りですね。

ビートルズのジョン・レノンはこう歌っています。
「キリストさんよ。あんたの兵隊は臭いにおいがするぜ。」これもある意味同感です。まことの弟子(花嫁)と兵隊は別物でしょう。

ささやかであってもキリストのいのちの香を感じさせる者として,自分の立場や主張ではなく,自分自身を世に推薦出来るように努めたいです。

Commented by 神学 2007年01月20日(土)02:30

難しい神学云々というか、そもそも復活などそれ自体につまづく人が多いので、信者が増えないのでは?
復活など基本信条をすんなり信じられる人は、むしろ神学を受け入れる土壌があるとすら思います。

本日の一冊

アップロードファイル 161KB大下英治著『欲望銘柄』。あの「投資ジャーナル」の中江滋樹や誠備事件などをモデルにしたと思われる、株の仕手筋の物語。株式相場が裏でどのような仕掛けの中で相場が作られていくか、迫真のドキュメント。ニッポンキリスト教のわけの分からない事態に巻き込まれる時にはこういった本がイイ。頭がリフレッシュされるから面白いもの。皆さんにも教会でメンドウにして疲れる事に関わる時には、ぜひこんな本をお薦めします^^

メガ・メガ・メガと目が向くと・・・

今日の日経紙一面はみずほ証券と新光証券の合併話。これで預かり資産業界4位の31.5兆円となる。下に紹介したキリスト教界の弱体化対策も一致によって結集すること。すると数十名の弱小教会は互いに合併し―これがなかなか大変でしょうね、どっちがどっちに吸収されるかで主任牧師がどっちになるかとか・・・(汗&笑)―かくして千人ニ千人、いやもっともっと一万人二万人のメガチャーチとなって、この世に対して"証し"するわけだ。

究極には再建主義のように憲法をモーセ律法に基づいて書き換えて、神聖政治を行い、地を支配する。これが神に委ねられたキリスト者の任務であると。かくして地球上にはキリスト教国家、あるいは教会国家があちこちに築き上げられ、それぞれメガネイションとなるべく、小さな国家はまた互いに合併し・・・。う〜ん、これは壮大なストーリーではある。が、しかし、どこかこわくないでしょうか?こう言われた主イエスに似つかわしいでしょうか?

わたしの国は地上のものではない。・・・野の花を見よ、栄華を極めたソロモンもそれほどに着飾ってはいなかった。

今年のヨ・カ・ン

ローカルチャーチに、クリスチャン・トゥデイに、何とかデモス財団に・・・と。年始早々忙しくなりましたね(苦笑)。このギョウカイ、どうもわけの分からんことが多発すると前々から言っておりますが、わけの分からん団体も竹の子状態。私の願いは山小屋に引き篭もることなのですが、いつになるのでしょう・・・(遠い目で)。

クリスチャントゥデイ最新情報

どうも解せませんね。今週の木曜日に会談を予定しておりましたが、社長の高柳氏から延期の依頼が入りました。何でも証人が多過ぎると・・・。何というか勝手なもの。こちらはそれほど暇人ではないのですよ。

それにしても実におかしいですね。自分から山谷少佐に申し込んだ会談であり、自分たちの正当性を認めてもらう意図であれば、多くの証人がいた方がよいでしょうに。どうも訴訟をちらつかせる態度といい、住所の件といい、これまでの高柳氏や矢田氏の態度と言い、限りなく黒に近いとの印象をまたまた深めました。

何を恐れているのでしょう、この人たちは。計らずもローカルチャーチとクリスチャン・トゥデイの両者と関わってしまいましたが、共に同じ病理性と違和感を感知することは先に書きました。高柳さん、ここを読んでおられると思いますので、今一度ご自分を神のみ前で吟味されることをお勧めします。あなたは自分でますます墓穴深くしているのです。

Commented by kenji 2007年01月09日(火)22:03

バランスを取るためにCT側も外部の証人を何人か立てればいかがでしょう?

Commented by 山谷 Eメール URL2007年01月10日(水)00:04

CT側は本当に会談をする気があるのでしょうか? 一部には「このまま引き延ばし続けて、結局会談はせずに幕引きをはかる」という説も出ているようです。

経緯をうやむやにしてしまわないために、ブログにきっちり書いておくこととしました。
http://majormak.blogspot.com/2007/01/blog-post_09.html

Commented by ウォッチさん 2007年01月10日(水)01:29

この度の件、興味深く注視させていただいております。

クリスチャントゥディ誌に関する本事案は、俗な言い方をすれば「突っ込みどころ満載」で、キリスト教界の外の者にとっても、どう推移するのか、大いにウォッチの価値有りとみています。

CT誌は、信仰的な問題以外にも、実はつついてみたいところがいろいろあります。ただ、こちらの皆様にはあまり関心持たれないかもしれませんが。

Commented by Luke 2007年01月10日(水)08:32

>山谷さま
そうですね、彼らの策でしょう。が、こういったことをすべて光の下に置いていけば、それで彼らの正体が明らかにされると考えます。

>ウォッチさま
突っ込みどころ満載、ですか。よろしければ、お話くださいませんか。ここでまずければ、info@kingdomfellowship.com宛てにメールを下さいませ。(@を半角にして下さい)

ローカルチャーチ最新情報

「2ちゃんねる」におけるわがKFCスレッドでは、ローカルチャーチ関係者と思しき人々によるあまり上手ではない工作がなされており(苦笑)、ローカルチャーチが諸機関から正統であると認められたと盛んに喧伝しておるようです。

が、これには裏がありまして、特にクリスチャン・リサーチ・インスティチュート(CRI)については、かつての米国のカルト研究第一人者であったWalter Martin教授亡き後、大いに疑問視されている人物Hank Hanegraaffが、大いに疑問視される手法で所長につきました。彼自身の疑問点はコチラを。

また例えば、85年に名誉毀損訴訟で勝ったとしていますが、これはリーが金にものを言わせて相手が破産に追い込まれ、被告不在の場で一方的な主張が通ったのでした。その時の証人がJ.Gordon Meltonと言ういわくつきのカルト研究者で、サイエントロジーなどがよく証人として使う人物。彼はかつてあのオウム真理教すら擁護したのです。ちなにみ彼はオカルトがかっておりまして、ドラキュラを趣味としています(→コチラ)。当時の新聞記事。

ロサンゼルス・タイムズ紙
サンフランシスコ・エグザミナー紙

で、下にも書きましたが、今般、60名以上の福音主義の学者たちが何と公開書簡を送り、ウイットネス・リーの偽りの教えを捨て去り、訴訟による圧力をやめよと求めているようであります。何だかアメリカでは25,000ほどのメンバーがいるようですが、ローカルチャーチもかなりメジャーになってきている印象ですね^^

ローカルチャーチ情報
福音主義の学者による公開書簡

昨今のタイタスの検疫事件の様子などを見ておりますと、閉鎖空間(カプセル化)による病理性が増長しており、自らのおかしさに気がつかない(病識の欠如)ようですから、まだまだわけの分からん事件が起きてくる可能性がありますね。日本でもすでにこのような病理現象があったのですから。

Commented by Luke URL2007年01月08日(月)22:52

この公開書簡です(→http://www.open-letter.org/)。何ともすごいですね。60名以上、しかも7ヶ国の専門家が名を連ねております。しかしそんなにリーって影響力を持ちつつあるのですね。驚きました。

Commented by JJ 2007年01月08日(月)23:43

これは驚きました。私の友達もある地方の「地方教会」に入った者がいますが、
彼とはなぜか双方向の交わりができないのですね。
こんなに情報をお持ちとは。彼にも提供したいと思います。
有益な情報を感謝いたします。

Commented by Luke 2007年01月09日(火)11:30

まあ、訴訟パラノイド(好訴妄想)と言うものがあって、周りがみな敵に見えて裁判を連発する人たちがいます。今回の公開書簡についても、自分たちを陥れる陰謀だとか言い出すのではないでしょうか(笑)。最近では裁判も思い通りに進まないようですし(→http://www.religionnewsblog.com/16703/texas-supreme-court-denies-petition-for-review-of-defamation-lawsuit

Commented by Luke URL2007年01月09日(火)13:05

前にも予告しましたが、ローカルチャーチに関する日本語の情報を網羅するサイトを用意します。配布や読み易さを考えて、基本的にpdfファイルで提供します。時間の合間の仕事ですので、何時になるか分かりませんが、こちらになります。

・<地方教会(召会)・主の回復>情報サイト(仮称)
http://www.geocities.jp/the_local_church/

Commented by Luke URL2007年01月09日(火)23:13

「2ちゃん」に転載して下さっていますので、せっかくのコマーシャルのチャンスですので、資料をアップします。

CRIのWalter Martin教授は70,80年代にローカルチャーチと戦った人物ですが、その後を継いだHankについては様々な疑問点が提示されています。こちらのサイト(http://www.waltermartin.org/cri.html)はMartin教授の娘さんとそのご主人が管理するもので、Martin教授の遺産がアップされています。その冒頭で、現在のCRIの壁の中で個人的利益のために働いている人々のために祈って欲しいと要請しています。

さてそこでMartin教授健在の当時の論文を紹介しておきます(→http://www.kingdomfellowship.com/Announce/Lee&LC_1.pdf)彼らは様態論疑惑を否定していますが、付録の記事に見られるとおり、父・子・聖霊は「機能的分担の時に啓示されたに過ぎない」と明確に書いてしまっているのですね(苦笑)。

Commented by Luke URL2007年01月10日(水)13:12

ローカルチャーチを擁護するように変心したCRIの所長Hankは詐欺容疑の犯罪の捜査対象となっているようですね。(→http://www.cultlink.com/news/CRIfraud.htm)実にバラエティに富んだ証人を立てるものです、ローカルチャーチは。

Commented by Luke URL2007年01月10日(水)22:21

Walter Martin教授自身の論文です(→http://www.kingdomfellowship.com/Announce/Lee&LC_2.pdf)。彼はリーより訴訟の脅しを受けましたが、無視しました。ローカルチャーチの訴訟は古くからありますが、CLCなどをはじめ、外部者のみではなくメンバーに対する訴訟も起こしています。その歴史はこちらを(→http://en.wikipedia.org/wiki/Local_church#History_of_the_controversy)。

Commented by Luke 2007年01月19日(金)23:22

次のサイトを見ますと、最近のローカルチャーチの状況はますますの混乱を深めているようですね。

・Nee, Lee & the Church of Recovery
http://thebereans.net/forum/index.php/board,21.0.html

特にこちらを見るとLSMの税務申告書や、ブレンドされたリーダーたちのコロコロ変わる声明の内容が分かります。
・What-a-Spin
http://www.whataspin.com/index.html

偽りの上に偽りを塗り重ねているようです。これから彼らは内部統制を強める傾向を帯びるでしょう。「反逆者」の検疫が頻繁に行われ、内部は相当に荒れるでしょうね。

都路村の余韻

アップロードファイル 29KB爆弾低気圧が日本全土を覆いましたが、今日の富士山です。雲に覆われていますね。

そして年末の都路村のキャンプの映像です。Salt氏の演奏の「おはボン」のハイライトだけ。雰囲気が伝わると思います。ココをクリックして下さい。

Commented by 芋久保 URL2007年01月17日(水)23:05

Lukeさん、また雰囲気が伝わってきますね、ありがとう!

ニッポンキリスト教界の風の向き

クリスチャン・トゥデイ紙にはなぜかウイットネス・リーの著作と彼の『回復訳』の転載があったようですが、この会社、実に不思議です。まさか関係ないとは思いますが、私が同社に財務諸表の提出を求めると記したその後で、銀座の教文館ビルにあったはずの同社の住所が削除されました。会社案内にも住所がない!?普通では考えられませんね。この時期に銀座のビルに入るのですから、資金の流れを知りたくなるのは普通の感覚でしょう?私の友人で公認会計士もおりますので、同社から財務諸表が提出されたら監査を依頼してもよいのですね^^

で、その記事です。ニッポンキリスト教が弱体化し、教会の閉鎖も相次ぐ中、危機感を煽ってこう書いております:

こうした日本の教会の弱体化は、これまでも多くの集会で指摘されてきた。06年11月に大阪で開催された近畿宣教教会会議で同会議委員長の鈴木義明牧師は、「教会同士が対立している段階ではない。今は、一致のとき」であると、教団教派を越えた教会協力の早急な促進を指導者たちに強く訴えた。

大会期間中の決心者が2000人に上った06年11月の沖縄フランクリングラハム国際大会では、大会開催に向けて県内の約150の教会が協力した。教団教派を越えた教会の連帯が、確実な実りを結んでいる。

各地で集会を開きクリスチャン人口1%打破のための具体的宣教戦略を提唱している三谷康人師(日本伝道者協力会役員)は昨年6月に都内であったシンポジウムで、教団や教派の壁による日本のキリスト教界の分散弱体化を指摘した。聖書でも説かれ、ビジネスにおいてもごく基本的な戦略として知られる「弱ければ結集する」という基本方針を諸教会が明確に打ち立てることで宣教が活性化されると提言した。

「会議」だの、「議長」だの、「戦略」だの・・・。何だかかつての学生運動のノリですが、さあ、皆さん、このような論調をどうお感じになります?これは別にCTの責任ではないのですが、「弱ければ結集する」と言う発想。前に私は、今後キリスト教界は互いを叩き合ってうんざりし、逆に統一と合同への流れとなる。これはパワー志向でありメガチャーチへの動きである、とする趣旨の事を何度も指摘していますが、このような流れは果たして聖霊、すなわちイエスを証しする霊でしょうか?この「結集する」と言う発想はどのような霊によるのでしょうか。

私はあえて言いましょう。現在のニッポンキリスト教の惨めさは主の配剤であると。主は主権をもってその状態を許されているのです。それに対して超教派で結集して、1%の壁を打破すると言った発想は人間を主権者とすることでありましょう。前にリバイバル新聞にも日本民族総福音化云々と言った記事がありましたが、私はこういった論調に触れるとビビるのです。怯えを覚えるのです。怖いのです。

何度も言っていることを、またあえて言いましょう。一度この業界は死に体になる必要があるのです。惨めさの極みを通る必要があります。それは神のあわれみです。一切の希望と方法が絶たれる時、完全に自分に絶望する時、神はご自身の働きを開始されるでしょう。人が神を助ける必要も、神を煽る必要もありません。私たちはただ神の主権に服し、神を拝するのみです。

昨日のメッセージでも語りましたが、私たちは今年はますます「主にあって、だら〜」としたいと思っています。主にある安息日を楽しみたいのです。安息日の主をもっと知りたいのです。その時、何かが注ぎ出されるでしょう。ネジリ鉢巻や力のデモンストレーションなどとは無縁の世界にいたいのですね^^。次の願いをわが願いとしつつ:

主の家の大庭にいる一日は千日にまさる。私はただひとつのことを願った。生きる日の限り主の麗しさをたずね極めることを。

そして主からこう言っていただければ幸いです。

わたしはあなたの行いを知っている。見よ、わたしはあなたの前に門を開いておいた。だれもこれを閉めることはできない。あなたは力が弱かったが、わたしの言葉を守り、わたしの名を知らないと言わなかった。

Commented by kenji 2007年01月08日(月)18:02

CTの取材姿勢もおかしいです。掲示板からこの件はどうなったのか?という読者からの取材リクエストがあって初めて動いています。基本的に後追いなのです。ジャーナリストとしてのプロ意識に欠けます。

Commented by Rutsuki 2007年01月08日(月)18:47

方法論ではどうにもならないと思います。ニホンキリスト教界は、ルークさんのおしゃる本質的アイデンテイテイが覆われてしまっているのではないでしょうか。とにかく見えていないのです。おまけに自分たちはみじめだなどと微塵にも思っていないと思います。

Commented by Luke 2007年01月08日(月)19:52

まあ、CTは不思議な新聞社ですよ。というか、新聞社はカモフラージュのような・・・。

今NHKで団塊の世代の特集をやっていますが、彼らは学生運動などで古い権威などを壊したのですが、日本を経済大国にしましたが、何も建て上げることができなかった。三島の予言どおりです。ただ独り善がりの思い込みと馬力だけはあって、キリスト教界でもそれで伝道だ、リバイバルだと、彼らがかき回してしまったような気がしますね。後は屍累々と言った現状。

なのにまだその上、やれーっ、いけーっ、ですからね。気の小さい私などはビビるわけです。私はきわめてノンポリでして、東大安田講堂の攻防をテレビで観戦したように、なるべくそういった現場からは逃げていたいわけですね。まあ、彼らが疲れ果てて、ギヴアップする時を待ちましょう(苦笑)

Commented by kenji 2007年01月08日(月)20:09

アーサーS.デモス財団がニッポンに仕掛けてきました。これって、いったい何なのでしょう?

http://www.powerforliving.jp/index.html

Commented by Luke 2007年01月08日(月)21:04

BBSにも書きましたが、現在脱カルト協会でも情報収集中です。しかしよく分からない団体が竹の子のように・・・。m-floのバーバルは私も知っているのですが・・・。

情報→http://www.sourcewatch.org/index.php?title=Arthur_S._DeMoss_Foundation

Commented by kenji 2007年01月09日(火)21:56

投下資金はなんと20億円だそうです。費用対効果を考えてしまう、、。

http://www.zakzak.co.jp/gei/2007_01/g2007010914.html

Commented by Luke 2007年01月10日(水)21:19

本日1冊申し込んでしまいました^^何が来るかお楽しみ。

Crucial Question

ウイットネス・リーの教えとローカルチャーチに関する面白い議論がコチラで展開しています。

いわく

・人は神と混ざって神になるのか?
・人の体にはサタンが住むのか?
・ブレンドされた兄弟たちは秘密組織か?
・タイタス・チューはなぜ検疫されたか?

などなど、他では議論にすらならないような論点が目白押しです。

特にこのページにはドイツの指導者であったJohn Soやリーの片腕で「回復訳」を訳したJohn Ingallsらの証言がアップされています。さらに米国での訴訟の動向なども。ぜひこれらの英語のリソースから情報を得て下さい。彼らの発表にはしばしばウソがあります。私の元にも山ほどの資料があるのですが、翻訳しているものはごく一部です。できるだけ公開しますが、何分時間と体力が追いつきませんですので。

The Best of The Bereans

フラー神学校などが彼らにお墨付きを与えたとのとことですから(これには裏がありますが)、今後大手を振ってニッポンキリスト教界にも入り込んで来るでしょう。「あなたは神のVIP」と言ったご機嫌取りのメッセージしかできない商売牧師たちはおそらく太刀打ちできないでしょう。

でもね、ちょっと考えて下さい。あなたが東京で伝道し、集会を始めるとします。しかし聖書は「一行政区にひとつの教会」しか認めていないのです(彼らの主張)。するとあなたは自動的に「東京に在る教会」に出向き、彼らからのお墨付きを得てようやく正統な集会あるいは教会を開始できるのです。それは「東京に在る教会」の分家(彼らの言い方)として。しかし23区が独立したら、教会も23に分かれるのです。「渋谷に在る教会」、「目黒に在る教会」・・・と。

かくしてあなたはウイットネス・リーだけに神が与えた終わりの時代の"啓示"に従って、人の体にはサタンが住み、神と人が混ざって人は神になる〜、とリーの『ライフスタディ』や『聖書の結晶シリーズ』などをオウム返しのように祈り読みしつつ教会建造のために正常な教会生活、つまり神-人(God-man)の生活を送ることになるのです。ここでしか正常な霊的生活は成り立たないからです。かくしてカルバリーチャペルのワーシップは若者を堕落させるから回復の詩歌のみを歌い、自分の意見を持っても言ってもならず、ひたすらリーの教えに「アーメン」を唱えつつ、神の回復の御業の最前線を歩むわけですね。たとえ、リーの息子が姉妹たちを性的に陵辱していても、それを放置しつつ。

こうしてついには分裂したバビロンの娘だった諸教会(彼らの言い方)の統一が成就し、ひとりの使徒のカバリングの下、ひとつの教え、ひとつの心、ひとつの実行により、ひとつの教会を建造していくわけです。その"福音"は「あなたはイエス・キリストをあなたの救い主として受け入れますか?」、「はい」。で、次に出るのが「あなたはウイットネス・リーを現代の唯一の使徒・預言者として認め、彼の見たビジョンこそが神の御旨であることを認め、リーの見た啓示に服しますか?」。その裏には、「リーに逆らうことは神への反逆であり、呪われて裁きを受けますよ」と。

さて、あなたはどう答えますか?

Commented by Luke 2007年01月08日(月)12:01

また二つほど資料を紹介しましょう。サイトにまとめるまではココにアップしておきます。今資料のpdf化を進めているのですが、なにしろ膨大なのと、怠け者なので、ちょびちょびと・・・。

ひとつはリーの息子の淫行現場を目撃した兄弟が長老をしているローズミード教会に対してリーが陰で干渉し、その長老を追い出す工作を行った結果、そこは混乱のあげく、最初にリーから離脱した事件の契機となった集会の記録。

ひとつは問題を憂慮するオレンジ・カウンティの兄弟姉妹によるリーへの公開質問状。もちろんこれはリーによって無視された。先に紹介したBerean Ministriesの掲示板を見ると、依然として当時の問題が尾を引いていることが分かる。そのひとつの実が先のタイタス・チューの検疫である。

日本の「地方教会(召会)」では、英語が読めない人々に対してはこれらの情報は遮断されるか、歪曲されてアナウンスされる。

・ローズミード教会の集会の記録(http://www.kingdomfellowship.com/Announce/Rosemead.pdf
・ウイットネス・リーへの公開書簡(http://www.kingdomfellowship.com/Announce/Open_Q1.pdf

しかしこのサイト(http://www.afaithfulword.org/)を見ていると、実に面白い。タイタス・チューについては「検疫」と自ら使っているが、その理由を読んでいると、タイタスらの方がごく当たり前のことを主張していると思うのだが・・・。

また音声ファイル(日本語:この声の兄弟はよく知っているのだ・・・)で検疫のための糾弾集会の模様をアップしているが、こんな気味の悪い集会のライブをアップしてしまうとは・・・。どうも彼らは閉鎖空間の中で、周りがどう感じるか、どう理解するかについてのセンスが相当に食い違ってきているようだ。とにかく自分たちの正当性とひとりの使徒とひとつの教えを主張するのみ。かなり重症化していると思える。

この普通とは異なる「違和感」がCTとLCに共通して感知されるわけ。さてさて、CTと少佐の会談はいかなるものとなりますか^^

Commented by Luke URL2007年01月08日(月)21:17

面白いです。60人以上の福音主義の学者たちがローカルチャーチに対して公開書簡を送り、ウイットネス・リーの偽りの教えを捨て去り、裁判などの脅しをやめよとアピールしていますね。→http://www.religionnewsblog.com/17062/open-letter-to-local-church

Dr.Lukeの一言映画評

アップロードファイル 11KB午前はプールとサウナ。しばらくぶりで体がシャキっとする。午後は映画。『大奥』−時は七代将軍家継の御世。5歳の将軍を抱えた絢爛たる大奥における代理政権を巡っての権力闘争とオトナの純愛を絡めた作品。あの有名な絵島・生島事件がモチーフ。で、感想は・・・一言、女はコワイ(汗)。中でも池中玄太では健気な少女を演じた杉田かおるはリアルの彼女と重なって特にこわかった。貫禄醸した悪女の中で仲間由紀恵の純情さが際立っていた。でも彼女はゴクセンでも絵島でもまったく同じだなあ。女優版田村正和と言える。

 * * *

と、映画の世界ばかりでなく、リアルでも怖い話が・・・(→記事

 * * *

で、もうひとつ。ある方から電話が・・・「ごめんなさい。ゆるしてください。でもゆるされることではないのですが、ゆるしてください・・・」。小生「何のことかなあ?分からないけど?」。「ごめんなさい。本当にすみません。」、小生「大丈夫だから、僕に何をしたわけかな?ゆるすから大丈夫だからね、安心してね・・・」。・・・どうもその方の頭の中で何か事件が起きたようです。やれやれ・・・。

人が神になる理由(わけ)

何かを批判する場合、相手をよく理解すべきことは重要です。相手が言ってもいないことを批判したり、言っていることを言っていないかのように喧伝するならば、批判する側の資質が問われます。

そこで今回はローカルチャーチの神学雑誌(?)"Affirmation and Clitique"誌の記事を紹介しましょう。日本語では『肯定と否定』となっているようですが。今回の大論文は、人が神になる根拠を実に明快に論じてあります(苦笑)。まあ、再建主義との議論でも指摘しましたが、神学なる高級な学問の空転的言葉遊びに付き合うのも時にはいいでしょう。立っている基礎が砂なのに、その上に「カルヴァン神学」だの、「再建主義神学」だの、はたまた「回復神学」だのが建てられる様はかなり壮観です。

結局その世界に飲み込まれているのですね。だから自分を客観視できない。そこに批判を加えられると青筋を立てて、名誉毀損で訴えるぞ!となるわけです。さてさて、この「混ざり合い」のトリックお分かりになるでしょうか?われわれ自然科学の訓練を受けている者にはそもそも論じること自体がナンセンスなのですが・・・。自分が何をどう信じているか、十分に省みましょう。時には他人のありがたい言葉にも耳を傾けつつね^^

Mingling(混ざり合い)-これに勝る適語があろうか,Affirmation & Clitique, Vol.1, No.3 July 1996

注:本文は私の訳出ですので、日本福音書房の記事とは訳語などが異なります。

Commented by イザヤ・ベン・ハー 2007年01月06日(土)14:15

大変興味深く拝読しました。特に−

聖書においてキリストの人格と信者のうちにおいて神性と人性が混ざり合っていることを見ることができるので、私達は混ざり合いを宣言するのである。

と言う一句は見事であります。「混ざり合い」を宣言するのは「混ざり合いが見えるから」・・・?

この論で言えば、聖書にはサタンの言葉も記録されているから、聖書は神の言葉とは言えないと宣言するようなものでしょうか?

Commented by Luke 2007年01月06日(土)19:49

言葉のトリックは、その言葉の世界に相手を撒き込んでしまえば良いのです。これはキャッチセールスなどの名人が実に巧みです。寅さんなんかもね。同じ土俵に乗せられたら、後は自分のペースになります。カルヴァンvsアルミウスなどもその議論に入ったら空理空転だけです。認識論の限界からその議論自体がナンセンスですから、私たちは一切そういった神学の土俵には乗りません。

信仰の歩みをするのに、カルケドン信条でとどめておいて、何の問題もないのですけどね。私たち的には何ゆえ"mingling"にこだわるのか、その「こだわり」の精神病理に関心があるわけですが。

クリスチャン・トゥデイとローカルチャーチ(2)

この二つの団体、調べるほどによく似ている要素があるのです。CTの母体と思われるACM(アポストロ・キャンパス・ミニストリー)では「肢体(チェチェ)の生活(箱船の建造)」が重んじられ、そこではある意味で滅私奉公的な奉仕(使役)が求められます。これで学業が疎かになったり、生活破綻する者が出ているようです。なにしろ神の業の最終的成就が何よりも優先され、そのためにダビデ・張なる預言者(さらには現代のキリスト)による啓示が必要とされるわけです。

一方のLC(ローカルチャーチ)では「体の生活」の回復(新エルサレムの建造)が終わりの時代の神の回復の御業であり、そこでは「ひとつ」を保つために自分の意見などは持ってはならず、ブレンディングした兄弟姉妹の中に神がミングリングして(混ざって)、一人ひとりが神格を持たない神とされ、団体的な神・人なるキリストとなるわけです(→コチラをお聞きください)。リーに言わせると教会は肉において現れた神であり、神の化身です(→コチラ)。「主の回復」に従うことがすべてに優先され、その神の終わりの時代の業を成就するために必要な現代の預言がリーによって語られたわけです。中国大陸では「キリスト=リー」の教えも出現しています(さすがに欧米圏では関係を否定していますが)。

いかがでしょう、構造がとても似ているわけです。そのためには従来の歴史的教会の示した信条や教義は十分ではなく、例えば神の三位一体も、「三つの異なる位格がひとつの本質を持つ」とする教義は三神論であると批判します。リーによると、みどり児は御父であり、キリストは御霊に変わったわけです。その根拠が相互内住なのですが、実に愚かなもの。相互内住は御父が御子ではなく、御子が御霊ではないから可能であるのです。また「人が神になる」根拠がペテロ書の「神のご性質にあずかる」なのですが、人として神の性質に与ることと、神と混ざって実質までもが神になることを混同しているわけです(→コチラ)。

かくしてLCにおいては、ひとりの使徒、ひとつの教え、ひとつの心、ひとつの実行・・・となるわけで、それに反対する者は先般のタイタス・チューのように神への反逆者となるわけですね。同様にこの構図がACMでも垣間見えるわけです。ダビデ・張こそ現代の使徒・預言者・真理の回復者、神のご計画の最終成就者と・・・。そして両者の最も共通する資質は偽り、すなわちウソをつくことです。真実を隠蔽し、表だけを白く塗ることには実に見事なほどに長けています。そのためには裁判による威嚇などもするわけですが、まあ、きわめて相似形なのですね。

さあ、今日の終わりの時代において、神に忠実であるために、また神の御業を完成するために、さらに神の国を地上にもたらすために、あなたはダビデ・張につきますか、それともウイットネス・リーに従いますか?考えてみて下さい、すべてのキリスト者がダビデ・張だの、ウイットネス・リーだのを現代の神の使徒・預言者と仰いで、彼らのカバリングに入っている光景を(彼らは人に従っていないと言いますが・・・)。ある面でベニー・ヒンよりもコワイですよ、彼らはかなり深いですが、ヒン様はあまりにも底が浅いですから。それはまさしく前に述べた「キングダム・ロスト」の世界であり、背筋が寒くなる光景ではないでしょうか。今日の敵の働きのキーワードは世でも教界でもこのような「統一」にあるのです。よくよく目を覚ましていましょう。

Commented by Luke 2007年01月05日(金)18:09

最近ではここをローカルチャーチの人もご覧(監視?)になっているようですが、一方で問題を覚えて離脱した方々も連絡を下さるのですね。離脱した兄弟姉妹の連絡ネットワークもよいかと考えております。多くの場合、「真に神の良しとされる教会はローカルチャーチのみ」と刷り込まれているので、行き場を失っておられるのです。どうぞご遠慮なく連絡ください。

Commented by 通行人 2007年01月05日(金)21:44

なるほど、リー師と追従者の教えは、キングダム・ロストの台詞とクリソツでありますな。従え、批判するな、忠誠・・・etc.と。

Commented by meek 2007年01月06日(土)00:14

主の回復=ローカルチャーチなのでしょうか?
「同胞派(キリスト集会)」のサイトリンクで「主の回復」が同胞派のひとつとしてリンクされていますが、同胞派と主の回復は直接関係があるのでしょうか?

http://www.geocities.jp/nozzon0602/link2.htm

Commented by Luke 2007年01月06日(土)08:43

そうですね、英語圏では外部者は"The Local Church"と呼び、自称では"The Lord's Recovery"、日本語では「地方教会」、「主の回復」、「○○に在る教会」、時に「召会」と呼んでいます。彼らはウイットネス・リーのミニストリーのみを受け入れ、その拠点がリーの出版社The Living Stream Ministry(米)で、日本では日本福音書房です。

元々大陸におけるウォッチマン・ニーの「小さな群れ」を(→http://www.xenos.org/essays/neeframe.htm)、彼が共産党に幽閉されて後、ウイットネス・リーが掌握したものが現在につながっております。そのリーについては、ニーの伝記"Against the Tide"(Angus Kinner著、CLC)に記述されていますが(Kinnerは英国人で『キリスト者の標準』の編者)、「権力的で大風呂敷を広げ、統率力に長けている」と評しています。50年代に大きな分裂を経験していますが、リーの統率を嫌って分かれたのが、Christian Fellowship PublishersのStephen Kaungらです(→http://www.c-f-p.com/)。彼らとは交わりがあります。

ブラザレン(同胞派)との関係はニーもリーもダービーやマッキントッシュの影響を受けており(私もですが)、自分たちは先人の肩の上に立っていると言っています。聖書解釈はこちらの流れにあります(→http://www.geocities.jp/ogcclib/)。「主の回復」では黙示録の七つの教会について、自分たちはフィラデルフィアの教会(=回復の教会)であり、ブラザレンはラオデキアの教会に堕落していると言いますね。

ブラザレンはいわゆる「キリスト集会」と称して、全国に集会があります。伝道出版社を中心とする集会がもっとも保守的で(D兄弟元気かな?)、「自分たちはブラザレンではない」とさえ言っています(名称を嫌う)。彼らと吉祥寺キリスト集会(→http://www.christ-shukai.net/)のベックさんは関係があったようですが、現在は交わりを絶っているようです。ベックさんはウイットネス・リーとも親交があったようですが、私がお会いした時には「リーはアメリカに渡ってからおかしくなった」と言っていましたね。こちらの文書を読まれますと、福音書房の社長がベックさんを警戒しているので、何がしかの関係があるのでしょう(→http://www.kingdomfellowship.com/Announce/H&N_Discussion.pdf

ご参考までに「神戸に在る教会」のサイト→http://www.church-in-kobe.com/

集会の様子がビデオで見られます。兄弟はみな白いワイシャツで、「おお、主、ハレルヤ、アーメン!」と唱えつつ、リーの教えをオウム返しで繰り返すわけです(「祈り読み」と言いますが)。賛美と言うよりは、リーの教えを歌にした「詩歌」を用います(メロディはよく知られた曲のパクリ)。人が神になる〜!と(→http://www.kingdomfellowship.com/Announce/Godman.pdf)。

Commented by meek 2007年01月06日(土)20:36

レスをありがとうございます。今度近所のキリスト集会の無料英会話にいってみようかなと思いまして、安心しました。

クリスチャン・トゥデイとローカルチャーチ(1)

昨年CT絡みで「2ちゃんねる」あたりで粘着されたわけですが、今般同社の高柳社長が山谷少佐との会見を申し込んできたようで、その証人として同席することになりました。私的には同氏にCT創立以来の財務諸表の提出を求めてみようと思っております。最近同社は銀座の教文館ビルに転居したようですから、資金的には潤沢なのでありましょう。同社の記者矢田氏は私に対して、会社経営は逼迫していると説明されていましたが、不思議なものですね。

加えて依然として同掲示板でローカルチャーチ(LC)側からの工作がなされているようです。必死にウイットネス・リーの正統性を主張しているようです。しかしこの偏執性がすでに病気の証拠なのですが。CTもLCもどうしてこうも粘着質なのだろうか・・・。リーは三人格の区別と自存性を主張するものの、御子は御父であり、手順を経てキリストは御霊になったとし、人の体にはサタンが住んでおり(サタンの受肉と言うようです)、人と神が混ざって人が神になるとするわけですが、この教えは正統なクリスチャン信仰であるとフラー神学校も認めたし、クリスチャニティ・トゥデイ(クリスチャン・トゥデイではないですよ)も認めたとおっしゃっているようです(→コチラ)。面白いのはこの中で、「主が勝利された」と宣言していることです。分かります、このセンス!?

実に面白い。従来のキリスト教が失っていた「真理の回復」の最前線にある彼らが、あえて旧来のものによって正統性を証明してもらう必要があるわけだ。あたかもルターが当時のカトリックによって認知されて、自分は正統であると主張しているようなもの。このように彼らはしばしば自己撞着を起こしつつ、それに気がつかない滑稽さを演じるのです。なお、私が父・子・聖霊の相互内住を言っていないと批判されているようですが、これも彼らの特徴ですね。脳内での空転現象がよく見られるわけです。

で、前に予告したローカルチャーチに関する情報を提供するサイトは疲れるので(汗)ポツポツとしか進んでいませんが、今回ひとつの資料:ウイットネス・リーとその追従者による"教え"の記録をアップしておきます。皮肉にもこの中で、リーの20年以上の片腕であり彼らの誇る「回復訳」を訳したジョン・インガルスらを糾弾したタイタス・チュー自身が、昨年全世界のローカルチャーチから検疫されたことはすでに書いたとおりです。まさに昨日の友は今日の敵・・・。

リーの教えに心酔し、神の御業の最先端を歩んでいる信じる人たちの邪魔をする意図は毛頭ありませんが、今日ダビデ何がしだの、ウイットネス・リーだの、表向きは正統性を装いながらも巧妙に隠蔽された偽りが徐々にしかし確実に入り込んでいることには、皆さんの注意を喚起しておきたいと思います。しかし新年早々、疲れるなあ〜。

Commented by イザヤ・ベン・ハー 2007年01月05日(金)14:22

山谷氏もLuke氏もまことにご苦労様です。
批判者を貶める手法は古今東西共通ですが、あまりにも露骨というか、いかにもで、彼らの本性が知れるだけはないでしょうか。

Commented by Luke URL2007年01月05日(金)15:25

まあ、ご苦労様ついでにもうひとつ資料をアップしておきましょう(↑)。いずれサイトにまとめますが。題して「幻の再考-"主の回復"の隠された歴史」です。この延長線上に昨年のタイタス・チューの検疫がなされたわけです。彼自身も同じ問題提起をしたようですが、カルバリーチャペルのワーシップを使うことが検疫のひとつの理由になっているのが何ともです。

なお、昨今の裁判の状況やChristianity Todayの評価の経緯などはこちらを参照ください。

・Apologetics Index
http://www.apologeticsindex.org/l40.html

Commented by jesusistruechrist 2007年01月05日(金)15:39

CTの教分館移転の件ですが、本日午後辺りからでしょうか、彼らのサイトから住所が忽然と消えました。
電話番号・FAX番号は残っております。

何が起きているでしょうか?
(それとも何にも起きていないのでしょうか・・^^;)

Commented by Luke 2007年01月05日(金)16:28

ほんとですね。不思議。年末あたりは別ウインドウが開いて移転のお知らせをしつこくしていたのですが。でもね、株式会社である以上、財務諸表の公開は拒めませんからね、裏帳簿でもあれば別ですが(笑)

それにしてもCTにもフラー神学校の広告が・・・。CTもLCと同じように、これで正統性を主張するのか知らん(笑)。虎の威を借る何とやら・・・。

本日の一冊

アップロードファイル 12KB脳は空より広いか-「私」と言う現象を考える』(草思社刊)。ノーベル賞学者ジェラルド・M・エーデルマンによる、「私」と大脳生理学の関係、クオリアのありかを追求した論考。大脳自体はニューロンのネットワークとシナプスにおける神経伝達物質による化学反応によって作動している。この大脳の中に意識が生じ、「私」が住むわけだが、その「私」の実体とは?著者は意識を「原意識」と「高次意識」に分け、その大脳生理との関係性を「神経細胞群選択説」に基づいて生成される「ダイナミックコア仮説」により説明を試みる。言われてみれば簡単なこと。私が「私」を理解できるのかと言う根本問題が解けていないわけだが、それでも中々面白い。少なくともill-posedな問題をケンケンガクガク論じる神学論争に比すると、はるかに実のある議論がなし得る。正月ボケしたオツムを活性化するのに最適。

Commented by kenji 2007年01月07日(日)09:31

この方はニッポン人のひきこもりを本に書いておられます。

http://www.shuttingoutthesun.com/review/index.html

きな臭い2007年

まだ正月モードが抜けず、自力で書く気力が出ませんので、田中宇氏の記事を紹介しておきます:

閉じられるアメリカの核の傘
半年以内に米イラン戦争が始まる?

今年は参院選も控えていますが、世界情勢もひとつの大きなコーナーを曲がりそうな予感。

Commented by Luke 2007年01月04日(木)22:19

年末年始と、ニッポンキリスト教界では牧師と主婦の飛び降り事件。社会では妹をバラバラに刻んだ兄・・・。「きな臭い」ではなく「血の臭い」。コメントもできません。

新年のご挨拶

今年もよろしくどうぞ。

実は新しいBlogへ移ろうとしているのですが、設定がいまいちうまく行かず、宙ぶらりんになっております。できるまではこちらで。

カレンダーが真新しくなった。ひとつはJCBゴールドカードのサービスでもらえるもの。絵がすごくきれいで、毎年とても気に入っている。もうひとつはここでもリンクしている与勇輝氏のサイン入りのもの。これは義姉夫婦が同氏の身の回りのお世話をしているので、毎年もらえるわけ。人形のひとつひとつの表情に癒される。彼の人形は生きている。というわけで、これが1枚1枚と減るごとに私の人生の持ち時間も減っていく。

昨年は皆様にも助けられて、emiさんの奮闘で新しいサイト"The Way of The Spirit"も立ち上げることができ、またテキストなどの翻訳と出版の備えも着々と進んでおります。はたして今年はどんな出会いと導きがありますか。カレンダーを見ていますと、一面わくわくする気分にもなるわけです。小市民Dr.Lukeとしては、3月の温泉と夏の旅行がとりあえずの一里塚(ニンジン)となるわけですが^^

午後は映画を観て来ます。新しい007ですね。