2003年11月28日

実体と影-株価と電子運動-(ちょっと訂正)

前に私が株でマンションの頭金を作ったと書いたら、Dr.ルークがそんなこの世的なことをしていたのですか?とレスをいただきました。

やれやれ、私は聖人君子ではございません。株には熱中しましたよ。パソコンで分析ソフトを作ったりとか。おかげで経済政治とこの世をたっぷり勉強しました(笑)。それに前にちょっと書きましたが、アメリカのオフィス・ビル投資にも手を出して、集団訴訟して大勝利したとかね。結局残債160億(訂正)をチャラにして、なお7億5千万の和解金を取りました。8年に渡る戦いでしたが、楽しかったです。今はなき長銀などの前でプラカードをかかげてシュプレヒコールをしたりとか。

ちょっとお話しましょうか。裁判はですね、特に民事は法廷の外で勝負がつきます。私たちの場合、途中で裁判官が変わったのですが、コイツが元修習所の所長とかで偉ぶっていて、被告の大企業の顔色ばかり見るわけ。そこで私は専門のプロファイリングで、彼の弱点がすぐに見抜けましたので、丁重に一筆したためたのですね。これが図星でして、彼は次の期日から最後までわれわれのペース、ヘコヘコとね。おかしかったですよ。私がどんなことを書いたと思います?(あのね、人の前で偉ぶっている人ほど実は弱い人なのです。弱点を突けばコロっと逝きます。)

ところで株価について卒研生にシミュレーションをさせているのですが、今流行のデリバティヴという金融派生商品があるのです。これはブラック・ショールズ方程式という、伊藤型確率微分方程式をいじくって誕生したものなんですが、これをEXCELで解かせるわけです。これで株価が予測できて、変動部分をすべてキャンセルして、確実な投資が可能となるのです。

また同じ原理で、ニュートンの運動方程式にブラウン運動の搖動項を入れると、電子の運動がシミュレートできるのですね。これで確率論的なシュレーディンガーの波動方程式を解かずとも、電子の振る舞いが見えるようになります。株価と電子の運動は思わぬところで結びついているのです。

で、何を言いたいかと言いますと、実は株価も電子の運動も影に過ぎないのです。その実体が何であるのか、実はサイエンスでは分かりません。この世のもの、物理的現象も、精神的現象も、実は影です。サイエンスはモデルを作り現象と数値を比べて、現象を記述することで満足するわけです。HOWには応えてもWHYには答えられません。では真の実体・本質・実質は何か、これはキリストです(汎神論を唱えているんではないですよ)。キリストが扇の要であり、キリストがなければ、すべては影、空の空、虚無、ナンセンス。究極の実在はキリストだけです。

この世はもちろん、昨今の教界でもキリスト抜きになっている風潮を危惧しています。霊的になる、あるいは聖化されるとは、このキリストの人間性を内に形作ることに他なりません。真に人となることなのです。聖霊派によくあるような霊能力を得たり、パフォーマンスをすることではありません。私たちの善行や奉仕なども、実体であるキリストを抜いたら単なる中空の殻です。すべてはキリストにあって、キリストのために創造されたのであり、万物はキリストに帰されるのです。

見かけに欺かれることなく、本質を見抜くこと。今後多くのクリスチャンは欺かれます。サタンの終わりの時代の策は、偽りであり、私たちを欺くことです。立派な神学やミニストリーや預言や伝道法や、センセイたちが現れるでしょう。「肉の欲、目の欲、暮らし向きの誇り」が3つの誘惑のルートです。ここに訴えるものはたいてい偽りです。

主は今どこにおられるか、人の注目しない、誰も気に留めない、みすぼらしい、カッコの悪いところです。大衆が熱狂するものは大抵嘘です。ブッシュの不意打ち的イラク訪問―ハリウッド映画のような演出お見事さん。ミエミエですがね。

(ヒッソリと)実はですね、転換社債と株の空売りを組み合わせますと、株が上がろうが下がろうが絶対に益が出る投資法があるのです(会社がつぶれない限りですが)。これを「逆裁定取引」と言います。これもですね、人々が知らないから有効なんです。みんながこれに飛びついたらダメになりますから。株でも本当に儲けている人はコツコツとね、表には出たがらないものです。

※ルークさんの専門って何なんだ?という声(笑)
私はなるべく「バカの壁」に囲まれないように、広く浅くでやっています。