2003年12月22日

カウボーイ・ブッシュ

かの悪名高きカダフィ大佐が大量破壊兵器の開発を放棄、さらに査察を受け入れると言い出した。80年代にはよく聞いた名前であったが、まだ健在でいらっしゃったようだ。

これでブッシュはフセイン拘束とカダフィの敗北宣言で、TVでもホクホク顔である。どうもこの男は自分が小男であることをさらけ出すパーソナリティのようだ。完全にカウボーイ・スピリットに酔っている。ブッシュは聖書預言の重要なキャラを演じている節もあるようだ。今アメリカではトム・クルーズの「ザ・ラスト・サムライ」が大ヒットのようであるが、大衆も政治家も何かに酔いたいのだろう。

ブッシュは次期選挙でも大勢優位だそうだが、この小男カウボーイによってかき回された世界は、今後10年、20年と後遺症を引きずることであろう。しかし艱難前携挙(最後の7年の前の携挙)を信じている人々にとっては、自分はすでに地上にいないのだから関係ないわけで、むしろこの混乱は主の再臨を早めるというわけである。主が来るからすべての仕事をやめて、シャワーを浴びて、白い着物を着て、屋根に上っていた人々もいたようであるが、どこかおかしいよな。

私も15年前にマンションを買った時、「もうすぐ主が来るのに、マンションなんか買ってどうするの?」と言われて唖然としたことがあったが、教会が大艱難を経ないという説はちょいと虫がよすぎる。むしろ教会は今後大いなる苦しみに入るであろう。成熟するためである。