2003年12月24日

ニュースの裏

今回、TBSのニュースの50年の歴史の特番をやっていた。ある時期に新聞のラジオ欄からテレビ欄に比重が移ったことを聞いてとても面白いと感じた。

人の感覚器でもっとも発達しているのが視覚野である。これは後頭部にあるが、目の網膜に写った光景を神経系での信号処理(まだよく分かっていない)により、視神経を通して、視覚野で統合される。

ところが最も欺かれるのも視覚である。私たちは自分が見ている物がリアリティと思うと大きな間違いで、すでに目玉において信号処理している段階で、ある種の歪が入っている。

例えば幻覚があるが、これは統合失調症の方ばかりでなく、実は私(一応正常と思っていますが^^)も見ることができる。シュルツの自律訓練法という一種の自己催眠のテクがあるが、私はこれで自由に変性意識状態に入ることができる。この時自律性除反応という筋肉の不随運動(ケイレン)などが起きてくるが、視覚野にはきれいな何色もの模様による幻覚の世界が展開する。また脳には電気刺激などによっても諸々の感覚を起こすことができるが、これはリアリティではない。

私たちがニュースに接する場合も実はその内容はすでに相当に歪曲されている。よくあるのはイスラエル側とパレスティナ側の情報合戦である。共に相当に歪曲された情報を意図的に流し合っている。コップに水が半分入った状態を、ある人は「まだ半分もある」とし、ある人は「もう半分しかない」とする。これで事実に対して色がつく。

今回カダフィがアメリカに降参し、他のテロ支援国にもアメリカに従うことを示唆したようだが、どうもカダフィとの交渉はすでに数年前からなされていたようである。しかしあえてこの時期に発表することにはどうもアメリカの意図がある。イラク戦の泥沼化を誤魔化すためである。日本に入る情報はまず真実を反映していないと考えた方が良い。この国では第1次情報を得ることはまず不可能である。特にクリスチャン・メディアはまだまだ幼稚である。情報をどのように処理し、判断をするか、神の言葉には鳩のように素直であり、世の言葉には蛇のように聡くあることが要求されている。