2003年12月

行く年、来る年

伊豆の戸田温泉でゆっくりコリをほぐしてきました。

2003年も残るところあと7時間。今年1年の主の恵に感謝し、来る1年に主にある希望をいだきましょう。

BGMはFaith03の"More Than Enough"と言う曲です。主御自身だけで満たされる幸いを歌った曲です。車の中でずっと聴いていたのですが、涙が出て来てしまいます。

Thank You, Jesus, You are more than enough for me!

一神教と略奪主義

と題する論文が、今月の「学士会会報」にあった。学士会は旧帝国大学系大学出身者の同窓会みたいなもので、日本を牛耳っているエライ人々の社交サロンであり、小生もいちおう名を連ねている(余談:この学士会の名簿が裏でかなりの高額で取引されているらしい・・・)

内容は読まなくとも、タイトルで分かるとおり、現アメリカのなしている「正義の鉄槌」は、一神教を奉じる、「絶対的利己主義」に毒された独善的善を押し付けるヤカラのしわざであるとする論文である。やれやれ。

これが日本のハイソの人々の間における聖書観のジョーシキである。アメリカの独善的善を奉じる傾向を持つヤカラは実は特殊な信仰形態を持っている人々であることになぜ気がついてくれないのか。この私のサイトを見てくだされば、分かるでしょうが。

一神教はとかく排他的であり、自分が神につくという信条によって、無意識的利己主義によって毒され、勝手気ままをなす危険な信仰であるというわけであるが、確かにそうでしょうが、一神教を信じる人々の多様性を忘れていませんかね。その「一神教」というカテゴリでひとまとめにするその思考パタン自体が、「一神教的独善的思い込み」と同じなんですがね。

アメリカのしていることで、「一神教はコワイ」という刷り込みが、徐々に、しかし確実に蔓延していることは由々しきことです。

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このところテープとCDの注文が殺到して、一日中テープコピー作業で追われました。ご注文をいただいてから少し時間を要しますので、お待ちくださいますようにお願いします。

では、あす、温泉に行ってまいります。帰ってから31日にまた書けるかも知れませんが、取り急ぎ、みなさんも良いお年をお迎え下さい。

God bless the coming New Year!

結婚式が無事終わりました

新横浜グレースホテルのチャペルにて若いお二人の新しい出発の証人として、司式を執り行いました。披露宴では新婦が可愛らしく、初々しいお二人でした。またMr.マルークの超魔術(チョット魔術とも言う)もうまく行きまして、皆様に「ほお〜」と言っていただけました。未信者の方々がいますので、けっこう気を遣いましたね。でも楽しかった。

God bless them!

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やっと新しいCDが入荷しました。今回も油塗りのある曲ばかりです。アップテンポなものから、バラード調、さらには賛美歌調まで、エンジョイできます。二枚組、エンハンストCDですので、PCのCDドライブに入れますと、ビデオ(要Quick Timeプレイヤー)や楽譜・歌詞OHPシートなどがご覧になれます。

定価:3,200円(税別)
※KFMからお買い求めいただけますと、税は不要です。

わが家族のこと

やっと大学が終わった。今年は入試日程のために、年内の講義が例年よりも1週間長かったが、この1週間がえらくこたえた。ふー。

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わが家の子供たちも19,17,15歳となり、それぞれに今年1年を送ったようだ。

長女は管理栄養士を目指して大学とバイトと自動車教習所を回ってけっこう忙しくしている。忙しいことはいいことだ。彼女は一見矢田亜希子(「白い巨塔」の東教授の娘役)みたいな雰囲気で、茶髪・ケータイ・ブランド物を好み、クールな感じがするらしいが、実はかなり男っぽい(うちの娘たちは人形遊びとかままごとをしたことがなかった)。自分でも分かっているらしいが、徹底して利己主義を通している。つまり自分に益になることは打ち込むが、益にならないことは適当に流す。これは私のスタイルでもある。風呂に入りながら本を読んだりと、りっぱなオジンギャルである。

次女は藤田朋子みたいな雰囲気であり、家ではけっこうヒョウキンであるが、外では人との距離を保つタイプのようだ。バスケで有名なために、そこそこ人気があり、多くの友人に慕われているが、本人は人にまとわりつかれるのは好まないらしい。長女は高校の先生とも気楽に話し、けっこうなつくので可愛がられたようだが、次女は先生に対してはサラッと流しているようで、先生が寂しがっている。

長男はクールを装ってカッコをつけているが、実は甘えん坊であり、気が合う先生には遠慮なくうるさくしゃべる方で、可愛がられている。身長も私よりも高く、筋トレでそこそこのボディラインがあり、女の子からプレゼントをもらったりしている。顔はスケートの清水選手とボクシングの畑山を足して2で割ったような感じだ。23日は空手の選手権で準優勝を取った。

私はスポーツではロクな思い出がないのであるが、次女のバスケと長男の空手は意外中の意外。女の子にももてなかったなあ〜。昨年は長女が大学受験、この3月は長男が高校受験、次年度は次女が大学受験と、いやあ〜、荷が重いですよ。まあそれぞれに世との関わり方を学んで欲しいと思っている。クリスチャンの子供たちがおかしくなるケースが多いのは、隔離策的温室培養をしてしまうからだ。世の様を体で学ぶ必要があろう。

かくしてわが家の1年も無事に終わりつつあり、主の恵に感謝するだけであるが、一方で今日自衛隊の先遣隊が出発した。願わくは彼らの家族も悲しみに会うことのないように神の憐れみを祈りたい。神の救いが家族単位であることは感謝なことである。

さて、あすは主にある新しい家庭の誕生の日である。God bless them!

刺身が食べたい

きょうはまた休みが取れ、ゆっくりできました・・・と言いたいところですが、何やかやで追われておりました。あす1日の講義で大学は終わり、あさっての結婚式と主日のセレブレーションで仕事納めです。

目の前に温泉がチラチラとして来まして、あと一歩だ・・・と歯を食いしばっております(笑)刺身の美味いのを食べたいぞ。刺身と言えば、昔九州に仕事で出張した時、福岡空港で寿司屋に入ったのですね。すると時価の大トロがあるので、それを2カンと寿司一人前頼んだわけです。

大トロもあっさりと食べて、いざ勘定をしてもらうと、「五千円になります〜」とのこと。「えっ!」と一瞬頭が真っ白になりまして、頭の中で計算機がフル回転、「寿司一人前は1500円だから・・・ええ!・・・大トロ2カンで3500円!?」しかしここで取り乱してはみっともないので、落ち着き払ったフリをして、大枚の五千円を払って店を出た次第。冷や汗でした。しかし3500円の大トロの味が、記憶がブラックアウトしており(トラウマだ、PTSDだ)、どうしても思い出せないのです。

教訓:時価物はコワイ・・・

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アーミテージ国防長官が、「日本は国連との関係よりも米国との関係の方が重要であり、国連は二の次である」と堂々と言い出しましたね。イギリスに継ぐ重要な同盟国であるとも。どうも子ども扱いされていると感じるのは私だけでしょうかね。結局イラクへの拠出金も日本がダントツです。あと借金も棒引きにしろとも。

アメリカとニッポンの腐れ縁は、貢いでも貢いでも一人前に扱われない女と、他に本命がいるのに貢させることを目的に彼女をおだてる男の関係に似ていると感じているのですが。小泉さん、昨日中曽根氏が「もっときちんとしたビジョンを立てないと、人気はある時に急速に落ちるぞ」と"預言"していましたよ。
 
三島由紀夫ばりに、小弟もこの国の行く末を憂います。

ニュースの裏

今回、TBSのニュースの50年の歴史の特番をやっていた。ある時期に新聞のラジオ欄からテレビ欄に比重が移ったことを聞いてとても面白いと感じた。

人の感覚器でもっとも発達しているのが視覚野である。これは後頭部にあるが、目の網膜に写った光景を神経系での信号処理(まだよく分かっていない)により、視神経を通して、視覚野で統合される。

ところが最も欺かれるのも視覚である。私たちは自分が見ている物がリアリティと思うと大きな間違いで、すでに目玉において信号処理している段階で、ある種の歪が入っている。

例えば幻覚があるが、これは統合失調症の方ばかりでなく、実は私(一応正常と思っていますが^^)も見ることができる。シュルツの自律訓練法という一種の自己催眠のテクがあるが、私はこれで自由に変性意識状態に入ることができる。この時自律性除反応という筋肉の不随運動(ケイレン)などが起きてくるが、視覚野にはきれいな何色もの模様による幻覚の世界が展開する。また脳には電気刺激などによっても諸々の感覚を起こすことができるが、これはリアリティではない。

私たちがニュースに接する場合も実はその内容はすでに相当に歪曲されている。よくあるのはイスラエル側とパレスティナ側の情報合戦である。共に相当に歪曲された情報を意図的に流し合っている。コップに水が半分入った状態を、ある人は「まだ半分もある」とし、ある人は「もう半分しかない」とする。これで事実に対して色がつく。

今回カダフィがアメリカに降参し、他のテロ支援国にもアメリカに従うことを示唆したようだが、どうもカダフィとの交渉はすでに数年前からなされていたようである。しかしあえてこの時期に発表することにはどうもアメリカの意図がある。イラク戦の泥沼化を誤魔化すためである。日本に入る情報はまず真実を反映していないと考えた方が良い。この国では第1次情報を得ることはまず不可能である。特にクリスチャン・メディアはまだまだ幼稚である。情報をどのように処理し、判断をするか、神の言葉には鳩のように素直であり、世の言葉には蛇のように聡くあることが要求されている。

民主的方法による独裁

久々にdutyから解放されて、ゆっくりしております。これを書いたら熱い風呂に入る予定。その後は、ぼお〜っとするつもりです。

BBSにkawaさんがリンクして下さった歴史の高校の先生のサイトは面白いですね。中でも

「民主的方法によるナチス独裁への道」
http://www2.ttcn.ne.jp/~kazumatsu/sub311.htm

は一読の価値があります。

現在、「自由と平等」に旗印の下、市場経済と民主主義が絶対善であるかのような錯覚を大衆はいだいています。これが大義となり、これが水戸黄門の印籠となっています。政治家も盛んに「国民のため」と叫びますが、ウソであることは明らかです。「民主主義」なるものは他の手法に比してとりあえず実害が少なく見えるシステムに他なりません。

小泉とブッシュと、彼らのキャラを診て分かることは、短絡的であること。物事を彼らの物差しで白黒切り分け、きわめて短絡な行動をする。「ポピュリズム」と「民族主義」がキーワードになると前に書きましたが、まさにその具現者です、このお2人は。小泉氏の国会答弁などは、小学校のクラス会での発言と同じ。口をとんがらかして「そんなこと言ったって、今はアメリカと同盟することが一番大切なんですよ!」と。浅薄な人物である。

すでに「民主主義による独裁」が行なわれていることに気付きませんか。民主主義システムを動かすコツは、大衆を取り込むこと、それには金です。ブッシュもすでに民主党の全部の候補の資金量をひとりで集めているそうです。騙されてはなりません。「自由・平等・博愛」なるスローガンでマインドコントロールされているのですね、現代社会は。そのようなものは幻想に過ぎません。真理は「神主主義」にあります。

民主主義−絵に描いた餅。実は愚衆政治に他なりません。日本もまたまた危ない方向に入ってしまったようです。大衆を誘導することはきわめて容易です。サタンによるマインドコントロールの手法はきわめて巧妙になっています。

カウボーイ・ブッシュ

かの悪名高きカダフィ大佐が大量破壊兵器の開発を放棄、さらに査察を受け入れると言い出した。80年代にはよく聞いた名前であったが、まだ健在でいらっしゃったようだ。

これでブッシュはフセイン拘束とカダフィの敗北宣言で、TVでもホクホク顔である。どうもこの男は自分が小男であることをさらけ出すパーソナリティのようだ。完全にカウボーイ・スピリットに酔っている。ブッシュは聖書預言の重要なキャラを演じている節もあるようだ。今アメリカではトム・クルーズの「ザ・ラスト・サムライ」が大ヒットのようであるが、大衆も政治家も何かに酔いたいのだろう。

ブッシュは次期選挙でも大勢優位だそうだが、この小男カウボーイによってかき回された世界は、今後10年、20年と後遺症を引きずることであろう。しかし艱難前携挙(最後の7年の前の携挙)を信じている人々にとっては、自分はすでに地上にいないのだから関係ないわけで、むしろこの混乱は主の再臨を早めるというわけである。主が来るからすべての仕事をやめて、シャワーを浴びて、白い着物を着て、屋根に上っていた人々もいたようであるが、どこかおかしいよな。

私も15年前にマンションを買った時、「もうすぐ主が来るのに、マンションなんか買ってどうするの?」と言われて唖然としたことがあったが、教会が大艱難を経ないという説はちょいと虫がよすぎる。むしろ教会は今後大いなる苦しみに入るであろう。成熟するためである。

遺伝子特許

「NHKスペシャル」で、遺伝子を解読しCGによってドラッグデザインをし、薬を開発するプロセスをレポートしていた。分子構造から薬の効き方を予測することができるわけで、その構造にはまる物質を発見することに会社の命運を欠けるわけである、何百億円をかけて。かくして海の生物から野菜や野草の根まで探しまくる。遺伝子の働きが見つかるとすぐさま特許にし、有効な物質が発見されるとまたまた特許にし、薬品化していく。こうして膨大な利益が生み出される。

この番組を見ていて、何とも解せない気分にさせられる。遺伝子は誰がデザインしたのか、有効な物質は誰が備えたか。主である。仮に進化論者のように偶然によってできたとしても、特許を申請する者がデザインしたものではない!なのになぜ特許として設立するのか。解せない。さらには人体特許もあるそうだ。HIVに感染してもHIVのレセプターの構造によって細胞内に入り込むことができない体をもって人は、その人の体自体が特許となる。すでに神の領域に入り込んでいる。

この最前線を走っているのは、これまたアメリカである。この国を動かす原動力は何か。金である。地位である。名誉である。マモンの支配する国である。そして日本はその後追い。

ダニエル12:4では終わりの日に知識が爆発すると書いてある。残された秘境は脳である。脳が脳を理解できるか。仮にもし脳が完全に解明された時、人類はどのような領域に踏み込むのであろう。創造主を忘れた人類の有様−私は少々怖い予感がする。

面接の心得

新しく薬学部ができたので、今日はその試験日。2時間の筆記試験の後、いわゆる面接を行なう。

まあ、受験生はみな緊張の面持ちで私の前に座るわけです。それで、こちらが志望動機とか、自分の長所短所などを聞くわけです。すると面白いのは、多分に面接対策の本を読んで、それを丸暗記していると思われる子がいるのですね。一生懸命暗誦した台詞をとちらないように語るわけです。こちらは思わず内心笑いをこらえるわけです。でも受験生は必死に私の目を見つめ、頬をピクピクさせながらやっているわけです。つい助け舟を出したくもなりますが、あえてポーカーフェイスを装っているわけですね。

結局面接でこちらが診たいのは、何気ない言葉のやりとりによって、対人関係がふつうに持てるかどうかなんですね。それと相手の言葉で、彼/彼女がこれまでにどんな生き方をしてきたかが大体分かります。マニュアル通りの回答をソツなく語ってもあまり評価はしません。こちらが求めている素材は、何でもいいから何かに打ち込んで来た子です。何となく生きているだけの人物はちょっと・・・。言葉や態度には自然と出てしまうのですね、生き方そのものが。結局ちょっと危なげな子がひとりおりまして、後はまあ大丈夫という評価をつけておきました。

クリスチャンもイエス様の前に出たときも、「私はあなたの名によって悪霊を追い出し、預言をし、しるし不思議を行ないましたあ〜」と叫んでも、イエス様から「あなたを知らない」と言われることもあるわけです(マタイ7:21)。しかしキリストからいただいた油にとどまる、つまり御子のうちにとどまるならばその来臨の時に恥を受けることはないのです(1ヨハネ2:27,28)。前者と後者ではどこに致命的な違いがあると思います?

それにしても今のニッポンキリスト教、あまりにも前者的な叫びが多くはありませんか?預言だ、しるし・不思議だ、悪霊追い出しだ・・・、と。

※サーヴァのソフトをAnHttpdからBlackJumboDogに変えてみました。けっこうレスポンスが早くなっているような感じもしますが、いかがでしょうか。

アメリカの本質は・・・?

結局アメリカの本質は何なのでしょう?改めて分からなくなりました。彼らは何を求めて、何を実現しようとしているのでしょう。「自由と民主主義」にだまされてはなりません。これは表の顔です。

今回NYタイムズが、例のフセイン捕縛の"We got him!"の会見は入念にデザインされたヤラセであったことをレポートしたようです。要するにプロパガンダですね。ブッシュのイラク入りといい、ハリウッドばりの演出です。

ちょっと考えてみてください。アメリカの理想論どおり世界のすべてが「自由と民主主義」国家になり、イスラエルもパレスティナからの脅威がなくなり、国家としてあの地を征服し、安泰となったとします。その時の世界はどんな世界となり、どのような社会が実現していると思います?多分にスタローンの「デモリッションマン」の世界ではないでしょうか?

田中氏のネオコンに関するレポートも面白いですから、いつもながら紹介しておきます。今後アメリカでも徴兵制が敷かれる可能性もあるようです。

ネオコンの裏と表(下)
http://tanakanews.com/d1219neocon.htm

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私もあと1週間。あすと月の入試、水、金の講義、そして27日の結婚式で今年の仕事は終わり。新しい主にある家庭の誕生は歓びですね。私たちも来年はいつのまにか21年目を迎えます。気持ちはいまだも新婚時代と変わっていませんが(^^)。27日にはDr.マルークの「超魔術」の隠し芸もご披露する予定です。さてさて結果は・・・。その後は伊豆の戸田の温泉です。

それぞれの「俺たちの旅」

今日は27日の結婚式の会場の下見と、諸々の打ち合わせでした。会場のチャペルは中々いいところです。普通はブライダルの「牧師込み」なんですが、今回は「牧師持ち込み」になります(笑)。式次第も規格外、賛美歌や聖歌も使いませんしね。

実は私は自分を「牧師」とは思っておりません。どうも「パスター」という言葉の意味と「牧師」のそれでは微妙にずれていますね。「牧師」といったとたんにニッポンキリスト教のイメージで覆われてしまいそうな感じです。

当日が楽しみです。

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BBSにみなさんがカキコして下さっていますが、それぞれに「旅」があるんですね。カースケが言っておりました、「人生は楽しくなかったら意味がない」とね。

まあクリスチャンの楽しみは、世の楽しみとは異なるわけですが、私はひたすら「エンジョイ・クライスト」。楽しくなければ福音ではない、ホッとしなければ真理ではない、というところです。

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英国KFMのワーシップCDは昨日発注しましたので、4,5日後には届きます。楽譜はもう入手済みですので、訳詞も含めて近日中に御紹介できます。お楽しみに。

貧相なブッシュ

ブッシュがインタビューを受けて、「独裁者サダムは極刑に処するべきだ」と勝ち誇ったように語っていました。さらに「ビン・ラディンもねずみのように捕まえてやる」とも。これでまたイスラムの人々に憎悪の油を注ぎましたね。どうもこのブッシュは小男であることを自分で証明しています。

クリスチャンもちょっと聖書を知っていたり、有名どころの教会の出身だったりすると、自分が何者であるかのごとくに錯覚する御仁がいますが、霊性の浅薄さを自分で証明しています。ブッシュよ、これ以上自分の浅薄さを証明する言辞は避けるべきでしょう。さもなければ墓穴を掘るでしょう。「高ぶりは滅びに先立つ」と聖書に書いてあります。

田中氏の論考を御紹介します−

アメリカの戦略としてのフセイン拘束
http://tanakanews.com/d1216iraq.htm

30年目の「俺たちの旅」

いや〜、参りました。年を取りました。私も彼らと共に。でもカースケもオメダもグズ六も、この3人がこの組み合わせになるとあの時代に戻ります。ヨーコが死んだという設定は意外でした。カースケとオメダの微妙な三角関係でしたからね、あの当時から。カースケもヨーコもどこかで素直になれず、微妙なすれ違いで、切ないものがありました。

私も教養時代、井の頭線の「駒場東大前」が青春の舞台でして、実は井の頭公園も特別な場所でした。今も目をつむると思い出します、あの瞬間を・・・。そう、「わたしの父は堅気ではないのよ・・・」という伏目がちの彼女の言葉をね・・・。自分は試されていると感じつつ、返す言葉がなく、ボートの上で、気まずい空気の中、時間だけが虚しく過ぎ去りました。

わが青春は何をどうしていいか分からず、自分を持てあまし、もがきつつも、空疎な時間が過ぎ去るのみでした。小椋桂の歌がなぜかピッタリするのです。

ふと疑問・・・?

今回捕縛されたフセイン氏はホンモノなのですかね?DNA鑑定をしたらしいですが、ふと疑問が・・・

それにしても小泉氏にはブッシュからの直接の連絡がなかったそうです。小泉氏はアメリカとの同盟なくしてどうやって政権をとるんだと民主党につっかかっていましたが。

イラクの今後

今日はまた午後"営業"でした。まあ、われわれが回るのは仮にも学校であり、いちおう「先生」と呼んでくれ、向こうから「よろしくお願いします」と言われつつやってるわけですが、本当の営業マンは大変ですよね・・・。

フセインの様は麻原さんとまったく同じ感じですね。穴倉で、金を8000万ですか、それと銃をいくつか。「打つな、自分はイラク共和国大統領だ」という台詞も独裁者の最後にふさわしい。ではこれでテロが終息するかと言うと、まずしませんね。理由は−

1.フセインはあの環境の中で通信手段もなく、これまでのテロをすべて指揮していたとは見えない。テロはフセインの手から離れたところで起きていたと見るべきであり、彼らはますます頑なになる。

2.今はCPAでいちおう形を保っているが、私が4月に予想したとおり、彼らはすでにアイデンティティとプライドを傷つけられており、自立は難しい。今後ミニ・フセインが乱立する群雄割拠状態になる確率が高い。

3.そもそもあの地には「民主主義」などは絵に描いた餅である。彼らはこのシステムで自分を制御し、社会を制御することは元々できない民である。彼らはアッラーの権威を帯びた「絶対統治者」が必要である。フセインが民衆の心を捕らえ、徳のある政治をしていたら、彼の政権はもっと続いたであろう。

4.アメリカはすでに人を治める徳を壊してしまった。今後アメリカの暴挙の後遺症に長く苦しむことになる。劣化ウラン弾のような被害と共に、心の被害である。これはちょうど強制脱会によりカルトから出た人々の病理と同じで、彼らはカルトでの傷と脱会の際の傷で社会適応できないのと同様に、イラクも二重の傷で苦しみ、国際社会適応は難しい。

5.石油利権や復興支援がアメリカの「独裁」でなされつつある。アメリカの幼い正義感による自分勝手により、復興作業が進まない。日本も少なからず被害を受けることは明白。

しかしなんですか、今回の情報提供者はフセインのかつての第二夫人だとか・・・。コワイですよ、これは。「白い巨塔」でも財前夫人と愛人の会話の場面がありましたが、これもこわかったです。

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先に2日休みが取れると書いたが、考えてみると、先週からずっとスケジュールがつまっており、あと1週間まったく休みがない(汗)。23日の休みでちょいと息をついて、27日の結婚式でいちおう仕事納めである。30,31日の温泉が待ち遠しい(う〜ン、立派な「おじさん症候群」ですね)。

無事、帰りました

今、堺キリスト教会の奉仕から帰りました。玉川先生やみなさんと楽しい時間を持てまして感謝です。HPをご覧の方やバイブルカレッジの通信の方、本の読者の方など、いろいろな所から来てくださって、お会いできましてうれしかったです。最後ちょっとエンジョイし過ぎましたけど(^^)

帰りの新幹線の中でフセインが逮捕された事を知りました。やれやれ、これでテロは収まるのでしょうか?なお、抵抗勢力が残る予感もしていますが。

一言だけ

あす大阪での奉仕のため、2日ほど家を空ける。今その準備で追われています(汗)。書きたいことは山ほどですが、もう時間が・・・

イラクで殺された井ノ上さんの奥様が出産されたとのこと。生まれた子供が父の名誉を知ることができる日まで、遺族のみなさんに神の守りがありますように。

聖書の数学

昨日の数字について、単なる偶然ではないかとの御意見をいただいた。そこで他にもいくつか紹介してみよう。

1.ノアの洪水はノアが600歳の時でしたね。創世記5章にはメトシェラという人物がいます。この名前は「彼の死でそれが起きる」という意味です。彼が187歳で子供のレメク、レメクが182歳でノアが生まれます。するとノアが600歳の時、メトシェラはいくつでしょう。では算数のお時間です:187+182+600=969歳ですね。これはメトシェラの寿命です。お分かりでしょうか?メトシェラの死で「それ」が起きたのです。

2.エゼキエル4:5-6に裁きの時が430年とあります。バビロンの捕囚はエレミヤの預言の通り70年間でした。すると430-70=360年の食い違いです。さて、レビ記26:18では不従順の罪は7倍されるとあります。そこで残りの360年を7倍すると、2520年。これを太陽暦にしますと、2520*360/365=2484年。バビロンによる捕囚の終わりはBC536年ですから、ここから2484年後は、-536+2484=1948年。現イスラエルの建国の年は1948年!ここでは概算ですが、正確な数字では建国の月日まででます。

「偶然」という単語はきわめて便利です。信仰によらないならば、生命ですら「偶然」の産物ですからね。神の御手を認めたくない人たちには確かに便利な言葉です。

補遺

使徒行伝の573年は

荒野40年、定住して450年、サウル40年、ダビデ40年、神殿ができたのはソロモンの治世3年目。
 
  40+450+40+40+3=573

貧困な内面世界

私が担任をしているクラスの学生に、今後のイラク情勢と日本の政治経済について予測をさせた。いやはや、そのイメージの貧困なこと。彼らの話の貧しさはちょっと寒くなります。

内面性が貧困ですね。イメージを膨らませるとか、これまでの情報を外挿して予測を立てることができないのです。よって行動がきわめて短絡的。よくある高校生の退学理由も、「学校がつまらないから」、「みんなが相手にしてくれないから」といったもの。

要するに自分がここにいて、なぜ自分が今の立場にあるかについて、快・不快によってしか評価できない。快を追いかけ、不快はものは避ける。ほとんど単細胞動物的"S-Rシステム(刺激反応系)"であって、内的な情報処理やアセスメントはまったく欠落している。求めるのはトモダチと仲良くワイワイすること。ここにケータイが一役買っている。彼らは浮き上がることをひじょうに恐れている。

しかしこれは高校生ばかりではない。クリスチャンもあちこちの教会をさ迷っているジプシーがかなり多い。彼らの判断基準は自分にとって快か不快か。神の御計画から見た神の配剤の御手を見ることができていない。よって、成長することがない。同じところをグルグル回るだけ、年齢だけは重ねている。

1歴王記6:1には出エジプトからソロモンの神殿ができるまでは480年とあるが、使徒行伝13:18-22(合計して下さい)には573年とある。その差なんと93年!聖書は不正確と言われる所以であるが、ちょっと待っていただきたい。士師記を見てもらうと、ヘブル人が他民族に支配されている時期がある。8年(3:8)、18年(3:14)、20年(4:2-3)、7年(6:1)、40年(13:1)だ。さて算数の時間です。合計すると・・・ぴったり93年!

つまり神の目にとって、神の御手から離れた期間はカウントされていないのです!霊的に無意味な時間だからです。単にバプテスマを受けてから何年という物理的時間は神の目において評価されない。霊的内実が問われるのです!

さあ、ニッポンキリスト教の兄弟姉妹方よ、主の前で霊的に内実のある意味を有する時間を過ごしているでしょうか?もう自分の問題の解決とか、自分が快か不快かとか、そういった幼稚な歩みは止めにしませんか。どこにあっても主の御手を認めることです。人とと楽しく社交サロンするのがクリスチャン生活ではなく、神の前でどのような歩みをするべきか−これが本質です。神の前での単独者としてですね。

孤独は成長にとって不可欠なのです。

イラク派遣閣議決定

ついに決定しましたね。今回のテロリストの声明は脅しではありません。下手をすると派遣以前に東京がやられる可能性もあります。外交官殺害はその警告だったのです。彼らは今回は本気です。

今回は前から訴えている通り、こちらに正義と大義がありません。元々狂言芝居だったのです。どこまで続く泥沼ぞ、となります。

HIV感染数に現れたニッポンの病理

エイズの原因であるウイルスHIV感染者数が、表向きの報告数の約4倍の12,000名と推計されているそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031208-00000092-mai-soci

最近の精神医学では、ホモはすでに異常ではないとか(こう言うと人権侵害だそうだ)、予防にはコンドームが有効とか、高校生にはコンドームの使い方を指導せよとか・・・どこか本質からずれている。

これは年金問題も同じ。若者の「自分たちはもらえないから」といういいわけで不払いが50%以上あるという。この言い訳を糾ずして、ひたすらマニフェストの中であれがいいか、これがいいかがテーマとなった。

本質はどこにあるのか。性のモラル、互助システムを維持すること、これらは「当たり前のこと」のはずである。ここを崩しておいて、制度をいじくり回す現政治のあり方は本末転倒。

個人の自由とか、人権とか、これらの自己主張の絶好の口実により、当たり前を崩してしまった社会、これが日本である。すでに中心が腐ってしまっている。

教界でもこういったウルサ方は敬遠されて、「あなたはVIP」式の世に媚びる「社交サロン伝道」が受ける風潮である。罪を罪として指摘する必要があろう。御霊はまず、金歯や金粉の前に、罪と義と裁きについて世の誤りを正すのである!

p.s.私大の教員は高校訪問と称して、営業もするのであるが、きょうある県立高校を訪ねて驚いた。妙齢の事務の女性が長い縦割れスリットのスカートをはいており、ちらちらと太ももを見せている。水商売でもあるまいに、最近の高等学校はこんなものなのか。と思うと、応対した進路指導の女性教諭がやけにドハデな化粧をして、おいおい、何だか変だぞ〜。

私の内なる財前五郎

田宮二郎版『白い巨塔』は全部を録画しているほどのファンである私ですが、昨日のメッセージでも語ったが、私の内には財前五郎がいるからなんですね。

ついに財前に致命傷を与える佐々木さんが登場し、「自分はこんなとこで検査など受ける時間なんかない!」と駄々をこねるわけ。この様を見て、財前は「私はあなたを診療する義務もないのだから、自分できめなさい。」と一蹴する。

実はこの台詞は、「あなたは私に何を期待して電話してきたのですか」と言う問いかけと共に、私もよく用いている。私はいわゆる悩んでいる人、苦しんでいる人がすねたり、甘えの満たしを求めたり、ダダをこねたりする場合、まず相手にしない。私には彼らのご機嫌をよくするためになだめる時間はない。

私の内には確かに財前五郎が住んでいる。まずは自分の利益のみを考え、他人を蹴落としても上に行きたいというエゴの塊。ヤコブそのものである。財前は里見のあり方に対して、「里見は偽善だよ。ああいったヤツが本当に存在しては困るのだ」とささやくが、私も同じように感じている。人の本質は徹底して罪であることを私は前提として人間関係を得る。よって「愛の手で世界を結ぼう」と言ったきわめて臭いニッポンキリスト教的台詞には辟易する次第。これはまず嘘。

こう書くとある種の人々は「Dr.ルークは愛の欠如した、心の貧しい者で、憐れみを覚える」と言われることはすでに何度も経験した。そしてその通りである。しかし罪は赦されたので、今度は罪を犯さないようにガムバッテ、善人として生きようと努めるクリスチャンの多いこと多いこと。かくして真実な人はクルシ(苦し)チャンとなるが、取り繕いをし続けることができる人は、リッパなキリスト教徒として、良き社会人として、良き日本人としてニッポンキリスト教の中でそれなりの地位を占める。

世の中、否、教界にあっても、どこに真実があり、何がハリボテでであるか。いずれ主の前に立つときに明らかになる。今のニッポンキリスト教では真に十字架がなくてもやっていける「優等生クリ」が多すぎますね。かくして、一定のパタンにはまり、一定の活動と発言をソツなくこなすだけのコスプレ集団と化してしまうわけ。ハッキリ言って、今の教界のあり方は相当に気味が悪いですよ、そう感じませんか?

No Way Out!

イラクで殺された奥氏はすでに以前より自分がテロのターゲットになっていることを知っていたとのこと。しかし今更逃げることはできない、と大学時代の友人にメールしていたようです。同年代の奥氏の心中、察するに余りがあります。

No Way To Run.

私たちもいずれそのような瞬間を迎えるでしょう。主につくか、世につくか、白黒を明確に問われる瞬間が。この世に未練を残せば、主からの報酬を受け損ないます。

 自分で自分の魂のいのちを救おうとする者はそれを失 い、失う者はそれを得て永遠のいのちに至るであろ う。

バイブルカレッジ終了

無事12回の長丁場を乗り越えました。聖書の鳥瞰図を提示し、聖書の名所・旧跡を巡ったわけですが、中心的フレームは「いのちの路線」と「善悪を知る知識の路線」です。

神の贖いとは単に罪人の罪を赦すのみでなく(=罰金は払ったが点数が残った状態)、さらに義とし(=点数までまっさらにされた状態)、さらに「いのちの路線」へと回復すること。回復された栄光の人間性を下さることにあります。

聖書66巻は2千年に渡り40人の人々によって書かれたそうだが、ひとつのシナリオが貫徹しています。開かれれば開かれるほど驚くべきことです。

9月以降、大学、予備校、バイブルカレッジ、セレブレーションとまったく休みがなかったが、これでしばらく週2日の休みが取れるようになった。30,31日の伊豆の温泉をニンジンとしてぶらさげて、さあ、走れ、あと一息だ。

  * * *

小泉氏はこれでどちらに行くことになっても、アウトですね。煮え切らない態度でアメリカの顔色を伺っている間に、墓穴を掘ってしまいました。前にこれからのキーワードは「ポピュリズムと民族主義」と書きましたが(http://www.kingdomfellowship.com/Treatises/Jews&Japas4.html)、この上に乗っかった政権に過ぎません。もし自衛隊員の犠牲者が出れば、日本は自己憐憫的被害者感情により、一挙に民族主義的に閉じ篭る可能性が高いです。鎖国はできませんが、ギクシャクするでしょうね。甘えを根底に抱えている人の病理と同じです。

Dr.ルークの処方箋

昨日の日記で、医局と教会の共通問題に対して、どうしたら解放されるのか、とのご質問をいただきました。回答は簡単です:

 キリストご自身を楽しみ、満足する事

これだけです。

いのちの成長のためには満足が必要です。乳児に道徳や倫理を教えても無意味です。彼らは乳をたっぷり飲んで、満足して、すやすやと眠ること。ニッポンキリスト教はこの飲んで食べて満ち足りることを飛ばして、いきなりオトナのクリスチャンとして"貧しく、清く、正しく”振る舞い(pretention)、伝道だ、奉仕だ、献金だ、礼拝出席厳守だとお尻を叩かれるわけ。主が5千人を養ったとき、彼らは食べて満足したのです。しかも12のカゴにくずがいっぱいになりました。これがイエスのriches(豊かさ)です。

満腹している人、満足している人は、あまり人のことは気になりません。ニッポンキリスト教のどこで誰が何をしているとか、アメリカで"大預言"があったとか、自分と主の関係に何ら意味がありません。主は今わが内にいます方、この方はすべてを持っておられる方、この方だけにフォーカスするのです。自分の功績や実績ではありません。

うちにいますキリストを見出すこと−これが欠落しています。ある聖霊派の人に「イエスの魅力に触れましょう」と語ると、「イエスの魅力とは何ですか」と聞き返されて、言葉に詰まったことがあります。聖霊さま追求の人はイエスと聖霊を切り離しているため。イエスと御霊はひとつです。このイエスの魅力に捕らえられ、イエスを食べて満足せよ、これが神の語りかけです。

 うちにいますキリスト−栄光の望み!

医局と教会

今日の「白い巨塔」の東教授は凄かったですね。去るべき者が自分の育てた者に追われることの嫉妬と屈辱感を石坂さんは熱演していました。人の上に立ちたがる人の精神病理はパラノイドです。サウルの病理ですね。

やっぱり医局と教会はきわめてよく似ています。主任牧師が教授、副牧師が助教授。しばしば副牧師のメッセージの方が信徒の評判がよくなると、主任牧師は心穏やかではなくなるわけです。ある大きな教会でもこうして主任牧師の嫉妬を買って、何人もの有能な方々が追い出されているようですから(汗)。

何々系列とか―これをジッツと言いますが、今の医局は人材派遣業になっているのですね。北海道大学の名義貸しも問題になっていますが。それと領収書の不要な裏金です。教会も同じ。アイツは俺の弟子だとか、自分は○○センセイから按手や個人預言を受けているとか・・・。これが勲章になるんですね。

医局と教会―きわめてニッポン的な、あまりにニッポン的な・・・

ふぅ〜、終わったぁ〜

今日でS台での授業は終わり。高校生に9時まで教えるのは年々きつくなっているなあ。

昨日の日記に同感というメールをいただいて、少々ホッとしている。この手のことを書くと、キリスト教原理主義者からは「反ユダヤ的陰謀論者」とレッテルを貼られるからだ。

彼らは自分たちの聖書解釈を絶対的フレームとして、それを通してしか事実を見ない。よって自然な感情がどこか損なわれているという印象を否めない。血を見れば心が痛む(私も痛みますよ)、人の死にはうめきを覚える。

エレミヤなどの預言者は多分にこの感受性が鋭く、豊かであったのだろう。神の感受性とひとつになった感受性である。神は朴念仁を用いることはない。繊細な霊的感受性を養う必要がある。

最近の課題は、人間性を享受することとすでに書いたが、当たり前を当たり前にとも言える。ニッポンキリスト教で混乱し、悩んでいる方々の話を聞くとここがはずれて、霊能力者を求めたり、学者やカウンセラーを頼る傾向がある。

夢見さんがBBSで書かれたとおり、キリストの御座で私たちはきわめて個人的に裁かれる(滅びへの裁きではない)のである。これによって受ける報いが査定される。再度繰り返すと、主は「あなたはどうだったか」と言われる。私たちはどう答えるべきであろうか?ただ主にお会いできることを喜ぶことができるであろうか?

 * * *

唐沢財前は評価が分かれているようである。前のを知っている人々には不評、若い人々には好評だそうだ。私は頭を切り替えて、まったく新しいドラマとして見ている。さて、始まるぞ・・・。

太平洋戦争開戦の真実

今日のNHKの「その時、歴史が動いた」において、日本がパールハーバーに奇襲攻撃をかける前の外交戦について、新しく発見された資料に基づいて分析されていた。

これによると、アメリカは対日石油輸出を止めたが、日本は東郷大使の妥協案として、南方から手を引くことと中国戦には干渉しないこと、そして石油を売ることを条件とする案をハルに提出していた。

ハルも日本の暗号を解読してその内容を知っていたが、ほぼそれと同じ案を出していた、が、それを知った中国の蒋介石はアメリカが中国を見捨てるとして、イギリスのチャーチルに圧力を加えて、ハルがその案を提出することを阻止した。

驚いたのは、当時日本もアメリカや中国の暗号を解読しており、ハルの妥協案を東郷は知っており、それを表に出せば戦争を回避できることを期待していた。しかしイギリスと中国の裏工作により、ハルはそれを破棄し、いわゆるハルノートを提出した。

かくして開戦の火蓋が期って落とされたわけである。東郷はハルの回答に失望落胆し、もう仕事に対する熱を失ったと書いている。

また今月の「文藝春秋」によると、野村大使が宣戦布告の知らせをハルに提出するのが、パールハーバー攻撃より遅くなったことについて、野村大使らがある外務官僚の葬儀に出席しており、その牧師のメッセージが長くなり、間に合わなかったとレポートしている。

つまりパールハーバーは卑怯な奇襲ではなかったわけである。ルーズベルトはパールハーバー作戦も知っており、ハワイには太平洋艦隊の主要艦船は配備されていたものの、空母が一隻も配置されておらず、かえって「リメンバー・パールハーバー」でアメリカ国内の世論を戦争の方向へとまとめたという説もある。

今回のイラク戦においても、かつてのクルド人に対する姿勢においても、アメリカのご都合主義、シカケにより敵国攻撃の世論を固めて軍事力に物言わすというパタンがつねにあるような気がしてならない。それに対してハッキリと物の言えぬニッポンが何ともやり切れないと思うのは私だけであろうか?

帝国になり切れない米国

また田中氏が興味深い分析をしています:
http://tanakanews.com/d1202empire.htm

米国と言う病理―自覚がないままに相当に深く侵されているようです。

千鳥足ニッポン

米国に去勢され、自らの中心を持たぬ国−千鳥足ニッポン。デリバティブの動きも千鳥足のファクターがある:w(t)を標準ウイナー過程として、dt間の価格x(t)の変動分は

 dx(t)=b(t)dt+s(t)dw(t)

と書ける。このトレンド:b(t)=μx(t)、ボラテリティ:s(t)=σx(t)としたとき、幾何オルンスタイン・ウーレンベック過程という。このσが大きいほど、不確定要因が大きくなる。これに伊藤のレンマを組み合わせて、ノーベル経済学賞を取ったブラック・ショールズ方程式が導かれる。この公式には一切の不確定要因が消えている!

日本の動きを定式化するならば、トレンドは米国と相互相関係数1、ボラティリティはきわめて大きい(=ふらふらする)。小泉氏よ、国民に説明をするとか言い出したそうだが、何を説明するのかね、キミは。すでにクモの巣に絡んでいるでしょうに。わが長野県の田中知事が次のように語っている:

http://www.shinmai.co.jp/news/2003/12/02/003.htm

小生もまったく同感。

彼らにとってはテロではないのだ。いまだに戦争継続中。自分の国にいきなり軍隊を入れられて、民族の誇りと自立を「民主主義」の旗のもとで踏みにじられた彼らはイントルーダー(侵入者)に徹底抗戦しているのである。テロと言うと、何か彼らの問題であるかのような印象であるが、イラク国民はいまだデフコン1である。彼らにとってはアメリカこそテロなのである!

哀悼

2人の外務省職員の死に対して哀悼の意を表します。

きょう身重の奥さんと家族が遺体と面会するために日本を発つ姿を見て、胸が痛んだ。2人はイラクのためにと文字通り命がけで打ち込んでいたようであるが、あちらにはその心は届かない。「ソフトターゲット」なる言葉を聞いて何とも言えない憤りを覚えている。

そもそも民主主義を育てることなどは不可能な地域である。私が4月時点で予想したとおりに(http://www.kingdomfellowship.com/Column/flowing53.html)、否、それ以上の状況になっている。日本もすでに泥沼である。ここで退けば腰抜け、進めばさらなる血の代償。

このような状況に対して、聖書の予言どおりだと、高みから鼻をくくった論評する先生たちもいるようであるが、彼らは預言者の心を忘れている。エリヤの霊、エレミヤの霊をわれわれは持つべきである。そしてもっと苦しみつつ、うめき、神に訴えるべきである。ハバククのように!