2004年07月03日

イラク統治の鍵

ブッシュは単純細胞の頭脳しか持ち合わせていないと見える。武力でイラク人のプライドと自主的な統治を回復し得ると考えているのだろう。愚かなものである。相変わらずテロは横行し、アルカイダからヨーロッパでのテロ予告がなされた。

真の統治は武力では決してなし得ない。鍵は徳である。日本の自衛隊が比較的評判が良いのも、徳で勝負しているからであろう。

ブッシュの頭にはやはりイスラエルがあるようだ。結局すべてはイスラエルの利益を考えてのこと。かくしてブッシュは神の統治権を侵し、世界はかえって不安になった。アメリカのイスラエル化。精神病理的にはパラノイド(やられる前にヤル)の共有。

元凶はイスラエルというメシアを拒否した頑なな国に行き着くのである。ある有名な先生が「これは風吹けば桶屋が儲かる」の論理であるとのたまっていたが、実に困ったものである。イスラエルの利益を考えて神の統治権を侵し、世界混乱をもたらし、これも終わりの時代だから、聖書予言の通りだ、と高みの論評は私はしたくない。

泣く者と共に泣き、笑う者と共に笑う―イエスのスタンスはこれである。