2004年07月04日

党首演説-言葉のマジック-

NHKで各党の党首の演説会の模様が放送されているが、民主党の青年的理想主義、公明党の大衆臭さ、共産党と社民党の机上の空論という印象が否めない一方、自民党小泉氏の言葉がやはり際立っている。話が極めて具体的であり、彼の熱意がヒシヒシと伝わってくる。彼は自分の言葉で語る首相であり、言葉のマジックに長けているようだ。「多国籍、入籍しても、日本籍」とは絶妙の詭弁。

しかしどの党首の話にも明確なビジョンがない。ニッポンをこれからどうするのか。ニッポンは何によって生きるのか。去勢された国家ニッポン。小泉氏あたりはすでにアメリカとの同盟関係(実質、アメリカのポチ化)のみがニッポンの生きる道と割り切っているようである。

さて来る参院選、私は民主党にがんばって欲しいのだか、問題は本当に政権担当をなし得るかどうか・・・。再度繰り返すが、アメリカの傘下にある政権は長く、アメリカの不評を買った政権は短命なのである。生かさず殺さず、ひたすらアメリカに貢ぐ政権―これが勝利する党である。日本国民向きの党ではなく、アメリカのための党。精神性を忘れ、パンだけで生きるニッポンを作る党。

・・・などと考えていると、私はどこか田舎に引っ込んで庵でも結びたくなるのだ。