2004年06月11日

特殊合計出生数の脅威

ついに昨年の1.31を割り込んで、今年は1.29です。これで年金の計画もまたご破算。女性が子供を産まないのは、自分の人生を子育てで消耗したくない(=自己実現の追及)、あるいは生みたくても環境が整っていないため。子供を生まなければますます環境は逼迫する一方。

しかしついには自己実現を求めるその本人に帰ることに気がつかないのでしょうか。自分のための人生―これが戦後刷り込まれた価値観です。人のために犠牲になる人生―これは古い時代の価値観であり、一種のカルトとされています。分かりますか、ニッポンの未来に私があまり明るい展望をもてない理由が。「私が、私の、私は・・・」。その中心にあるのはI、I、I!

自分を他の何かのために犠牲として捨てること。「プロジェクトX」が感動的なのは、何かに自分を注ぎ出す姿があるからです。しかしバブルでそれを3Kとあざ笑った。そのツケが今出ています。この徳は少なくとも武士道には生きていました。「武士道とは死ぬことと見つけたり」―『葉隠れ』にこうあります。それは愚かな生き方でしょう。主の十字架はもっとも愚かな事実です。その愚かなことを信じて、愚かに生きる―これがクリスチャンです。

クリスチャンは「生めよ、増えよ」とあるとおり、子沢山は大いなる祝福なのです。大いに子供のために消耗すべきです。大いなる主の恵みが満ちるでしょう。