2004年06月13日

ネット社会の危うさ

今回の事件でもすでに明らかになったが、ネットの怖さにはもっと意識すべきであろう。すでにリアルの世界と裏返しのネットの世界がパラレルワールド(双対性構造)となって存在している。しかもそのボーダーがすでに曖昧になり、しかもネット上では何が真実で何が偽りか、ほとんど判断する術を持てなくなっている。

しばしばリアルのパーソナリティとヴァーチャルのパーソナリティは相補関係にあるようだ。リアルでは気の小さい人が、ネットでは豪放磊落の人を演じ、疎外されたもの同士が互いに肌の温もりを求め合っている。しかしその温もりを得ることはできない。よって互いのフラストレーションをきわめて幼稚な形で発散するしかないもどかしさにあえいでいる。

これはきわめて危険である。相手の目を見ることなく、自分の感情を吐露したり、自分の何かを主張することはしばしば自分を罠に落とすことになる。今回の事件もリアルとヴァーチャルの境界線を失った果てに起きたと言える。ヴァーチャルの事件をリアルで晴らしてしまったわけである。

もちろん霊的要素がある。だから周りの人々、救急隊員ですら、かなり深刻なPTSD等に罹っている。私も正直言って、かなりのショックがあった。いわんや被害者加害者双方の親と親族関係者のショックは筆舌に尽くしがたい。

日本もすでに霊的な儀式的殺人が起きるフェーズに入ってしまったと言える。これはまだ序章かもしれない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040613-00000106-kyodo-bus_all