2004年06月16日

人の心の不思議―エレミヤ17:9―

私は一応精神医学で医学博士号を取得しているが、では人の心がすべて理解できるかというと、じつはさにあらず。ますます人の心が分からなくなってきたというのが本音(汗)。

特にニッポンキリスト教徒と関わるようになって、ますます。不思議な人、理解できない人がきわめて多い。当たり前が当たり前でない世界。ややこしい神学はよく知っていても、フツウの常識が一切欠如している人。すべてを自分の価値観で判断して、相手の立場を理解することができない人。

そもそも電話で私はだいたい90%は聞き役。何のために私のところに電話してくるのか。私のアドバイスを欲しいなら、聞く姿勢を持ってもらいたい。実際よくなっていく人は、最初は自分のことを分かって、受け入れて、と叫んでいるが、徐々に聴く耳を持つようになる。聞くに早く、語るに遅く、とはまさに真理。

ニッポンキリスト教界という魑魅魍魎の跋扈するわけの分からない世界があるかと思えば、世にも三菱自動車というこれまたわけの分からない会社もある。なんと20年にわたってリコール隠しを続けていたと言う。しかもその隠蔽のためのマニュアルまでもあったとか!役人が監査に来たら、まず丁重に接待せよとあるそうだ。やれやれ、お役人も舐められたものである。かくしてすでに多くの犠牲者が出てしまった。わたしはこれまで15年間フォードを乗り継いでいるが、一時は三菱のディアマンテやパジェロを考えたこともあったのだ・・・。

一体、この国はどこまで腐っているのか。まさに、見かけは堂々としていても中が腐っている江戸幕府末期を描いた手塚治虫の漫画『陽だまりの木』の世界そのままである。私は、主よ、この国にリバイバルを、とは祈らない。主よ、まず洗練の御業を、しかるべき裁きをこの国とニッポンキリスト教界に・・・とうめきをもって祈る。