2004年09月02日

懐かしいぞ!

<給食レストラン>アルマイト食器で「懐かしさ」売る→http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040902-00000065-mai-soci

古の学校給食メニュが流行らしい。あのアルマイトの食器。独特の給食の匂い。脱脂粉乳が膜を張って、アルマイトの食器のヘリにベターとくっついた跡。誰かが飲んだ跡だから、何とも気持ちが悪かったし、脱脂粉乳のまずさは折り紙つき。アメリカ軍が飲んであまったのを回しているんだと噂に聞いた。たまに甘いフルーティなミルクが出ると、みんなで取り合いの修羅場。

鯨の竜田揚げが硬くて、噛んでいるうちに味が消え、ゴムを噛むが如し。で、いつまで経っても飲み込めない。私はこれでついにゲロを吐いたことがある(っと、すみません・・・)。コッペパンはまた味がなく、ボソボソ。マーガリンも塩味程度で、これをなすりつけて、汁物と一緒にかろうじて溶かして飲み込む。

それでも中学になってからはビンの牛乳もパンもおいしくなった。武居という男がいて、友達から牛乳を集めて、20本飲んで、おしっこが白くなったと自慢してたっけ。またポテトサラダをアルマイトの皿の上でペタンペタンとやっているうちに、何と天井に張り付いた。授業中天井にくっついたサラダが気になって仕方がなかった。

彼は体育以外はオール1か2でしたが、中卒でオヤジさんの土方仕事をしたり、最近では警察の手入れを警戒しつつ闇金をやって稼いだ金で家を二軒も建て、一軒は離婚した妻に与え、しかも孫がいるとのこと。「金貸しをしていると人生の儚さ、人の心の裏表が身に沁みる」としみじみ言っている。顔は寅さんにクリソツ。私の2倍の人生を生きている。

いやあ、懐かしいぞ。横浜にラーメン博物館があって、昭和30年代の雰囲気が味わえるが、ちょっとこの給食レストランに行ってこようかしらん。思えば遠くに来たもんだ・・・。