2004年09月07日

"正しさ"という狂気

ロシアのテロは前々から用意周到に準備されていたとのこと。8月11日に「私はオリンピックの厳戒態勢に気をとられているうちに、不意をつかれる形で、どこぞでまた大規模なテロが起こるような感じがしている」と書いたが、そのとおりなってしまった。

日経夕刊によると、ロシアのテロの惨事は、犯人と当局が交渉中に、武装した市民が発砲したことで犯人が爆弾を爆発させたようだ。愚かな正義感。

同時にイスラエル軍がガザ地区にミサイル攻撃で、自爆テロへの報復。14名が死亡。以前にも書いたが、足のなえた老人(ヤシン師)にミサイルを撃ち込んで殺す心理状態はまともではない。パラノイドの病理。

考えてください、東京の真中心にミサイルが打ち込まれる光景を。<自らの"正しさ"の主張→"正統な"正義感>。この思考パタンはロシアでもイスラエルでも同じ。"正しさ"という罠。善悪を知る木の実を食べた人類の宿命。人の正しさは神の愚かさである。

私は"正しい"神学とか聖書解釈にはあまり関心が無い。彼らの心に関心がある。すべては人の心が生み出すもの。病んだ心から生まれる"正しさ"は狂気を産む。聖書預言解釈の"正しさ"を誇る人々よ、いのちの道に戻ることをお忘れなく。